プロローグ
第一章 幼年期編
帝国歴743年。
この世を苦しめていた「5大竜」が勇者によって全て討伐され、人の世界には平和が訪れたかのように見えた。
だが、1人の狂った少女の台頭によって、人の歴史は大きく狂い始めてしまう。
帝国第3皇女メアリ・ヴァン・スチュアトリカ。
彼女は勇者を滅ぼし、神と戦い、人の歴史に終止符を打つために暗躍する。
なぜと問われた彼女はこう答えた。
「わたしは人間が嫌いなの。だから滅ぼすことに決めたのよ」
醜悪と罵られ、
残忍と誹られ、
冷酷無比と恐れられ、
死んで当然と評され、そして――
『魔銀のメアリ』と呼ばれた、彼女の物語。
※表紙イラストはグリコーゲン様に描いていただきました
@guri_coooogen