義理の姉と平穏な二人暮らしをしていた高校生、神楽坂みなとは冬休み前にとある“事件”に巻き込まれ、裏社会で9億円の懸賞金がかけられる。
それは彼の持つ特異で希少な性質によるものであり、金目当てにみなとの暗殺を計画する者もいれば、人体解剖や売買に利用しようとする者もいた。
しかし、たった一人は違った。
みなとの姉、神楽坂結奈だけは自分のすべてを差し出しても弟を守ると誓い、生涯隠し続けていた素性を明かした。
神楽坂結奈は『神殺し』である。
そして神楽坂みなとは『半神半人』である。
神殺しと神の姉弟は、平穏だった日常から怪異の蔓延る非日常へ巻き込まれていく。
※「044 禁忌の受肉」から挿絵がrioka様になります。