序章 産声が上がるのは君が死んだから
第一章 血の縁が描く迷路を辿る
第二章 世界は嘲笑する
鮮血王女、皆殺す:Re
エピローグ
メアリーは、魔術の使えない落ちこぼれ王女だ。
そんな彼女の政略結婚が決まった。
ようやく王家の人間として役に立てる――そう前向きに考えるメアリーだが、婚約者のお披露目パーティーにて、彼女は無実の罪で捕らえられ、処刑を言い渡されてしまう。
両親や兄にすら裏切られたメアリーは、唯一の味方である姉と共に逃走。
しかし逃げ切れず、最強の魔術師である『アルカナ使い』に姉と一緒に殺されてしまう。
だが、死の淵でメアリーの力は目覚めた。
彼女が得た力は、死体を喰らい、自らを強化する『死神』のアルカナ。
その能力を手に、メアリーは姉を殺した全ての者への復讐を決意する。