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四十年ほど前、私はブラウン管のカラーテレビにかじりついて特撮番組を見ていた。大人になって見なくなったがある種の懐かしさは心に残っていた。
本作は、そんな私の懐古趣味を刺激しつつもほどほどに大人向けな風味を盛り込んだ、まさに絶妙のバランスと称するに相応しい内容だ。まだ十話までしか読んでいないが、じっくり読み進めたい。
特撮に子供が感じるワクワク感と、成熟した娯楽作品に大人が感じる知的興奮とを誰もが同時に味わえ楽しめるに違いない。
必読本作。
少しダサくて"クサい"、けれども少年心に響く『特撮っぽいワード』と、日常から戦闘まで一貫してコメディな作風に、一話から最新話まで一気に駆け抜けてしまいました。
ビクトグリーン改めデスグリーンの正義を愛しているのに怪人として戦ってしまっているという葛藤ですら、周囲の勘違いや不幸な事故によってギャグに昇華されており、ふふっと含み笑いが止まらない作品です!
登場するヒーローの登場口上や技も、脇役ですら『それっぽい』のが非常にグッド。
お気に入りの口上は「粒子戦隊レーザーファイブ! ビビッときめるぜ!」です。ちょい役ですが、こういうセンスが好きな人にはぜひ読んでください!読め!
このレビューにはネタバレがあります。