四十年ほど前、私はブラウン管のカラーテレビにかじりついて特撮番組を見ていた。大人になって見なくなったがある種の懐かしさは心に残っていた。
本作は、そんな私の懐古趣味を刺激しつつもほどほどに大人向けな風味を盛り込んだ、まさに絶妙のバランスと称するに相応しい内容だ。まだ十話までしか読んでいないが、じっくり読み進めたい。
特撮に子供が感じるワクワク感と、成熟した娯楽作品に大人が感じる知的興奮とを誰もが同時に味わえ楽しめるに違いない。
必読本作。