完結済 長編 SF / 冒険・バトル

アフタラス・ザデルージュ After Us The Deluge 大洪水よ我らがのちに

公開日時:2021年5月10日(月) 11:40更新日時:2021年6月28日(月) 00:07
話数:50文字数:125,001
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わたしの評価

あらすじ

 西暦21世紀前半。突如として現れた怪獣ネフィリムの群れに攻撃され、人類は滅亡の危機に瀕していた。ネフィリムに花嫁のミコトを殺されたユウトは復讐のために兵士となり、人間大ネフィリムには生身で剣型チェンソーを振るい、巨大ネフィリムには巨大人型兵器サーヴァスに乗って立ちむかう。

 

 ユウトは強襲揚陸艦ノアザークの乗組員として世界各地を転戦する日々の中、死んだはずのミコトと再会して、復讐の動機を失う。しかし彼女は記憶を失っていた。今度こそミコトを守り、その記憶を取りもどし、2人で生きていくために。やはり人類を脅かすネフィリムは殲滅せねばならない。

 

 決意を新たにし、ユウトの戦いは続いていくのだった。

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ここのえ九護
ここのえ九護 投稿日:6月3日

本作はぜひ冒頭だけでなく一気に読んで頂きたい作品です。

冒頭で無残に破壊される幸福と平和。そこから延々と続く絶望の連鎖。

 

先の見えない闇と諦め、それでも生きるしかない残された人々の戦い。

とにかく序盤は辛い描写が多く、そこで心を折られる人もいるかと思います。

 

しかし、希望は闇の先に存在しています。小さいですが確かに希望はあるのです。

 

その希望が形となって見えたとき、全ての絶望と苦痛はいくつもの感情に分岐します。

怒りややるせなさ、悲しみや不安。安堵や喜びなど。

 

本作を見て感覚を大きく揺さぶられる基点は、かすかな希望が見えたその先にあります。

どうか、作中で必死にもがき続ける残された人々と共に、絶望の先に見える希望に縋って読み進めて見て下さい。

 

きっとその先に、読んだ人だけがわかる確かな感情があるはずです。

このレビューの時点で物語は完結していませんが、私もその感情を信じて最後まで見届けようと思います。

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このレビューにはネタバレがあります。