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契約作品 完結済 長編 現代世界 / コメディ

ボクは死んでもラノベなんか書かないからな!

公開日時:2020年9月2日(水) 21:48更新日時:2021年12月20日(月) 23:02
話数:78文字数:268,072
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3328.1
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レビュー
3
作品評価
8.7
わたしの評価

あらすじ

【全編完結!】

 

俺は純文学作家「田中ウメ」の担当編集「鈴木宗次郎」だ。

 

ウメは高校生の時、史上最年少で文学賞を受賞、きら星のような文壇デビューを果たしたが、彗星のごとく速さで急落下。

 

新作「塩キャラメルの憂鬱」は僅か500冊しか売れなかった。

 

彼女の武器である人物描写を活かし、ラノベ作家転向を勧めるものの、偏見があってなかなか首を縦に振らない。

 

打開策の為、坂口安吾全集をエサに秋葉原へ連行し、ある人物を紹介するが、間違ってラノベ界の大御所作家にケンカを吹っかけてしまう始末。

 

ラノベ作家への転向初日から大ピンチに陥るが……。

 

元不良編集者と元純文学作家がライトノベル界を震撼させるお仕事コメディ!

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伴坂
伴坂 投稿日:5月12日

読みました!

 

全体通してストーリーの流れが分かりやすく、終始読みやすいように書かれているなと感じました。

そんな中でも編集者と小説書きどちらの葛藤も丁寧に描いている印象を受けたのと、ウメに対して様々な小説家の全集をエサにしていた宗次郎が、その小説家を知ったきっかけが実はすべてウメにあるという胸熱に胸熱を重ねたみたいな構図にグッとくるものがありました。

また、物語がどんなものなのかについてココアさんが『祈り』だと言っていましたが、そういった要所要所に灯さんの物語に込める想いが伝わってくる気がしました。

 

面白かったです!

1人の読者がこれを役に立ったと思っています

このレビューにはネタバレがあります。

希乃
希乃 投稿日:3月26日 更新日:3月26日

作家が主人公の小説はよくありますが、編集者が主人公なのは珍しいなと思い、ノベリズム大賞も受賞されたということで読んでみました。

編集者の一人称視点で続いていくのですが、彼の心の声だけではなく一人一人のキャラクターが面白い。癖が強い!

一癖も二癖もある個性豊か(過ぎるほど)なキャラクター造形が見事です。

デビューを果たしたにもかかわらず、何故かその後も伸びない「田中ウメ」の本当の理由とは…?

最後の最後まで読んでもらうと、さらに驚く種明かしが待っています。

胸熱な展開、手に汗握るハラハラ展開はクセになります。

個人的には、一人称の視点対象を途中で変えることなく書ききった手法が勉強になりました。それに作中で頑張っている主人公たちを見ていると、自分も頑張ろうと刺激をくれます。

まだこの作品を読んでいない、読もうか迷っている、そんな方々にこそおすすめしたい!大好きな作品になりました。

さあ、あなたも是非!この作品で脳天を貫かれるほどの刺激を味わってみませんか?

1人の読者がこれを役に立ったと思っています
レンレン
レンレン 投稿日:3月24日 更新日:3月24日

主役二人のこと以外は掘り下げられないのが残念でしたが、その分最後に不意討ちがきましたね。お前かいって 笑

 

感動したり泣けたりするシーンはありません。ごくごく普通に作家さんの日常という感じです。

ただ、キャラが立っていて読みやすかったです。

 

きちんとオチがつき、文量もそれほど多くないので、空いた時間でさらっと読む作品としておすすめ。