第一章 サツマ編
第二章 ヒゴ編
今は「ヒノモト」と呼ばれているこの国。
百年近く前に起こった内乱の結果、武士の時代の名称にもあった「藩」が復活し、各地方独自の方針で統治が行われている。
顔は男前だが背が低い男・リュウは南国のサツマ藩に密航で流れ着いた。
その強さと並外れた身体能力で祭りの闘技戦で優勝し、闘神「生きているヤゴロウどん」をも倒したが、人としての修業のためサツマを追放されてしまう。
親友となったシュウと共に隣のヒゴ藩へ入ったリュウは、ヒゴの美味しいものと温泉を楽しんでいると虎拳プロレスのジンマにスカウトされ、プロレスラーとしてヒゴの祭りのリングに上がることになった。
しかし団体のメイン選手である虎之助にケガを負わせ欠場に追い込んだトウドウという選手に「俺とガチで勝負しろ!」と迫られ、プロレスをやるかシュートをやるかの決断を迫られることに…!
美貌の弁護士レンや禰宜のカワカミ、そして運命の女性との出会いによって、リュウの往く道はどうなってゆくのか…?!