宮殿の魔物たち
トンネルを抜けると異世界の牢屋だった。
ちょっとした好奇心から魔法と魔物が存在する世界に迷い込んでしまった「私」は生き残るために必死に無い知恵をふりしぼる。
誰を信用して誰に警戒すればいいのか分からないまま、なし崩しに事態は展開していく。
それぞれの思惑が交差したまま、奇跡的な幸運によって無事にもとの世界に戻ることができるのか、それとも異世界で安定した生活を送ることになるのか、あるいは――
異世界物語の知識をなんとなく持っていながら特に活躍できるスキルを持たない主人公が織りなすもどかしい毎話3000字程度のストーリーを見守っていただければ幸いです。