レビューになってないのでもっとレビューっぽく書きたいと色々考えたのですが、
素晴らしいレビューは他にたくさんありますし、読めばわかると思うので、
最初に読んだ時の感想をそのまま書きたいと思います。
私にはかつて心の底から信頼しあえた親友と幼馴染がいました。
ある時を境に二度と会えなくなり、随分長らくの間、妄想や夢の中で、
当時のあいつらと他愛ない事で笑い合ったり、
あの瞬間が訪れる前の世界に飛び一緒になって危機を回避したり、
といった事をしていました。
いつからか、そんな夢も見れなくなり、妄想もイメージがどんどん
うすらぼけたものになっていき、消えてなくなってしまうのが嫌で
絵や漫画に残そうと試みたりもしましたができませんでした。
もうあとはいつかあっちで再開する時を待つしかないかなと諦め、
存在自体も消えかけていましたが、
この作品を読んでから、なぜかあの時のあいつらが鮮明な姿で
またやってくるようになりました。衝撃的でした。
たまたま私がこの作品と何かが合っていただけかもしれませんが、
もう会えない人に会いたいと思っている人がいたら
試しに読んでみてもらいたい。そんな作品です。