アフターコロナを描く、革命とテロル、そして恋の物語。
ただし雰囲気は令和というより昭和。
史実でもそうだったが(チェ・ゲバラとかイケメンよな)、革命家はモテるのだ。
マクロスばりの三角関係もむべなるかな(そんな単純ではありませんが)。
この小説の中でも触れられてはいるが、作中も(現実世界も)世は右と左の全体主義台頭の危機のさなかにある。
Chinaがデジタル共産主義による世界覇権を推し進め、アメリカがバイデン政権によって孤立主義的傾向を強める、そして日本は減税一つまともにできない自民一弱政権、という世界の流れをうまく掬い取った作品と言えるのでは。