天方セキトさんの作品レビュー

世迷いペンギンは荒野を歩く
荒野の惑星の歴史を求めて、地球の少女と荒野の少年達の冒険活劇
天方セキト
天方セキト 投稿日:3月14日

この作品はポストアポカリプスものです。失われた文明の中で主人公とペンギンと少女が旅をする物語。水に溢れていた世界から荒野と砂漠だらけの渇いた世界になったのはポストアポカリプスあるあるかもしれません。自称考古学者のヨハンが遺跡で眠っていたヒロイン、メルを見つけたところから物語はスタートします。

 

 この作品のすごいところは作者のペンギン愛が凄まじいところですね。砂漠? ペンギン? んぅ? って思う方はいると思いますがいるんですね〜、主人公の相棒として。めっちゃハードボイルドに喋るしヒレで器用に物持つしちゃんと相棒してるしで優秀なペンギンです。もう本当にペンギン、たまにロボット出て来ますがそれもちゃんとペンギンしてたんで作者のペンギン愛が読んでて伝わりました。

 

 主人公の裏の顔、ヒロインの謎、そして溢れんばかりのペンギン愛。ペンギンがそもそも好きな人が読んでも楽しめるし、ポストアポカリプスもの好きなんだよね〜って人が呼んでも楽しめる一作です。展開も進みがちょうどいいので読ませる工夫もしっかりしてると思います。

 

 さぁ皆さん、この作品を読んで布教しましょう。ペンギン愛を曝け出しましょう。そしてペンギンを崇めよ。

1人の読者がこれを役に立ったと思っています