人間をはじめ、様々なものを電子化する技術が発達し、人々は電子空間なるものを展開。
日常生活は勿論、様々な事へ利用する事が出来るようになって数世紀ほどが経つ。
電子化された体では死ぬことがない。たとえ致命傷にあたる怪我を負っても、ゲームの様に生き返る事ができる。
実際に死ぬことはないという特徴は本物の命をやり取りする戦争を、仮初の命でのやり取りへと変えた。
ある時、《電子装備》と呼ばれる特殊能力を持つ人間が現れる。
《電子装備持ち》と呼ばれた彼らは身体能力が高かった。
そして、時折『武器として認識できるもの』を手元を作り出す者もいた。
《電子装備持ち》は、電子的な戦争──《電子戦争》の英雄となる。
やがて月日は経ち《電子戦争》は競技として人々の生活に溶け込んだ。
主人公──富士宮夏樹は《電子戦争》の選手になるという道を選び、高等学校へ歩を進めた。