憂鬱の作品一覧

25歳の夏。悠華は久しぶりに地元の幼馴染2人と夏祭りに出かけることになった。 終始懐かしくも楽しい一日だったのだが、どうも飴細工の屋台で見かけた綺麗な女性が頭から離れない。 そして、悠華は忘れもしない中学時代の親友と、飴細工の思い出を重ねてゆく。 屋台で見かけた美女の正体、そして決して忘れてはならない悠華の過去とは……。

「ねぇ、鬼火くん」 「その呼び方はやめろって言ってるよな？　俺は蛍塚、ジブリの映画みたいだが、いい名前なんだよ」 僕、蛍塚はとある田舎町に暮らす平凡な高校生だ。平凡と言ったが少し語弊があった、タバコを咥えて炎を操る鬼灯の力をその身に宿して、いや孕んでいると言った方が正しいかもな 僕は平坦で退屈な日々を謳歌したいと願っている。それなのに俺の周りに集まるのは怪談、呪いに、事件、の連続だ！　カマイタチみたいな女にみいられ、雪女には熱を奪われる、終いには悪霊にも絡まれて……やってらんねぇよ！！ 今ここに平坦で退屈な日々を謳歌する為の戦いが始まるのだ！

二千字未満の恋愛掌編小説です。 近景と遠景について。 別所にて同時公開中。