昼は悪役令嬢、夜はスナイパー
ミー先輩は調査員
ヴァイスも知らないセカイ
第一王子と夏休み
忍び寄る魔の手
鉄の死神
学校医の裏の顔
学校医と情報屋
ミー先輩の潜入捜査
秋ばれ球技大会
乙女ゲームの悪役令嬢であるエリヌス・ラマウィは、聖アーテル学園に通う公爵令嬢。
ある夜、自身が悪役令嬢だと聞かされる。同時に自身がメインのエンディングである、バッドエンディングを迎えさせなければ、国が亡ぶとも聞かされる。
悪役令嬢というものに、ピンと来なかった彼女ではあったが、国の存亡がかかっているならばと、悪役であることを受け入れた。
だが、悪役令嬢であるという昼の顔とは別に、彼女はスナイパーという夜の顔を持つ。
人々に「鉄の死神」と呼ばれ恐れられるスナイパーは、私腹を肥やし、人々を苦しめる商人や貴族を屠る。
それは彼女の国の行く末を想う気持ち。そして彼女に与えられた、特別な力がなせる業だった。
彼女のスキル、それは「必中」だった。なんであっても、必ず対象に当てることができる能力。
銃という別世界の武器は、非力であっても命中さえすれば、対象を死に至らしめる。
ふたつの「特別」が合わさった時、彼女は誰も止められぬスナイパーへと変化した。
しかし、彼女は気付いていなかった。
彼女の持つ「必中」のスキルは、人々の心さえ射止めていることに。
◇この作品は、小説家になろうでも掲載しています◇