連載中 長編 現代世界 / ホラー

トイレのはなこさん達 ~学校最恐の怪談少女にツッコミを入れるのは霊感最強の平凡少女だった~

公開日時:2021年8月28日(土) 14:05更新日時:2022年9月4日(日) 20:45
話数:14文字数:21,152
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あらすじ

除霊できない!

お祓い無理!

憑物落としなんてとんでもない!

 

でも、見えて喋れて、突っ込める!

 

霊感だけは、人一倍どころか二倍三倍も強い橘華子。

小さい頃から、他の人には見えない者が見えてしまう。

聞こえない声が聞こえてしまう。

話せてしまう……

だから、気味悪がられ、同年代の友達ができなかった。

 

そんな華子に、ある日友達ができたのだ。

 

その子は、学校の三階のトイレの三つ目の個室にいて、唯我独尊で、最強にして最恐のお化け――トイレの花子さん!

 

今日も華子は卒業した小学校に忍び込み、三階の三つ目の個室を三回ノックする。

 

唯一の友達に会うため。

 

「花子、ねぇ、花子ったら……いないの? はな……」

『なによ?』

「うぎゃあぁぁ! いきなり後ろから話しかけないでよ⁉ 心臓が止まるかと思った!︎」

『心臓動いてるとなにかと不便ね』

「こんなことがない限り不便じゃねぇわ!」

『シッ……ちょっと』

「や、やな感じがする……」

 

そして、今日も巻き込まれるのだ。

恐ろしくも、可笑しい、様々な事件に――