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連載中 長編 SF / 恋愛

サマーバケーション その世界に、空はなかった

公開日時:2023年8月27日(日) 02:07更新日時:2023年10月7日(土) 22:00
話数:48文字数:30,664
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あらすじ

 

中学時代から豪速球で名を馳せた投手だった橘祐輔(たちばなゆうすけ)は、甲子園出場をかけた県大会の決勝で、まさかの逆転負けを許してしまう。

 

それ以来、自分の思い通りにプレーができなくなってしまっていた。

 

『野球を辞める』

 

そのことを真剣に考えていた矢先、学校に向かう道中だった電車が、脱線事故を起こしてしまう。

 

祐輔はその事故の影響で、意識不明の重体に陥っていた。

 

そしてもう一人、電車に同乗していた安藤三夏(あんどうみか)という少女も、頭を強く打ち、目を覚まさなくなっていた。

 

 

2人は、子供の頃からの幼なじみだった。

 

高校では別々の道を歩み、連絡ももう取らなくなっていた。

 

中学時代の、ある“事件“以来…

 

 

目を覚ました三夏は、自分が祐輔の体の中に入っていることに気づく。

 

病室のベットの上で、眠ったままの「自分」の姿を見ながら、祐輔の意識が遠のいていく気配を感じていた。

 

子供の頃に交わした約束。

 

心のうちに秘めた想い。

 

もう2度と、再会することのなかったはずの2人が、最後の夏に駆けた「夢」とは?