みなさんはじめまして、矢田あいと申します!
この作品はロリロリなローファンタジーです。初日である今日は一気に5話、明日以降は毎日1話ずつ投稿いたします。この作品の見どころはかわいいロリっ子と綿密な設定・深い世界観です。話数が進むごとに設定や世界観がクセになること間違いなしでしょう。もちろんロリっ子がかわいいのはあたりまえです(ロリコン必見!)
作者からの話はここまで。というわけで、第1話をごらんください!
誰がチートじみたロリっ子たちに囲まれている未来を想像していただろうか。当の俺はもちろん、夢想だにしていなかった。
俺がロリっ子を引き付けたのか、勝手にロリっ子が近づいてきたのかはわからないが、とにかく現実は夢なるものを超えた。
俺はロリコンじゃ断じてない。けれども、純情で可憐で擁護心をくすぐるロリっ子たちのかわいらしいところを強制的に見せつけられるこの環境は、俺を無理やりロリコンの道へと誘おうとしてくる。
おまけにただのロリっ子じゃない。チート級の能力を携えた化け物幼女だ。
これはやばい。俺がザコゆえに、ますますこの子たちに依存せざるを得ないからだ。
言わずもがなこれは非常にまずい。俺がロリっ子依存性になるのに拍車をかけてしまうからだ。
いや、俺はもうこの子たちなしにはやっていけない。 俺はロリっ子依存性なのかもしれない。
◾隆臣
『吸血鬼事件についての続報です。先月30日から都内で相次いでいる連続殺人事件ですが、今日も被害者が出ました。港区赤坂3丁目の住宅で、首元に2つの丸い穴の空いた死体が発見されました。死因はこれまでと同様失血です。警視庁は目撃証言を募り、MMA――魔法管理協会と協力して犯人の特定に当たっています』
これは吸血鬼事件と呼ばれていて、ミンチ事件と共にここ1週間、都民の不安をあおっている事件である。
港区港南にあるワールドシティータワーズの最上階の一室で、俺こと品川隆臣はそんなニュースをぼんやり眺めながら、
「凛とジョーカー、やけに遅いな。エース、2人からLINEきたか?」
「ううん。まだ」
俺の相棒のエースというロリっ子は首を横に振った。
それにしたがって紺色の髪の毛がふさふさと揺れる。紺色の瞳は夜空のように美しく、見とれてしまうほどだ。目鼻立ちがはっきりしていて、とてもかわいらしい顔をしている。絹のようにきめ細やかな肌はすべすべで気持ちいい。
「もう6時半過ぎてるのに……まさか変な事件に巻き込まれてないよな?」
「ジョーカーがいるし、それは大丈夫だと思うんだけど、ちょっぴり心配だね」
俺にエースはそう答えた。
そんなことを話していると、ちょうど俺のスマホに凛から電話がかかってきた。応答する。
「もしもし凛?」
『大変です!』
かわいらしくも切羽詰まった声が聞こえてきた。それに混じって救急車のサイレン音も電話越しに聞こえてくる。
「まだアキバにいるのか?」
『はい、今神田明神なんですが……燃えてるんです?』
「ん? 萌えてる? ああ、ついに神社が萌えたのか! やるなぁ神田明神」
『何を言ってるんですか!? 大炎上なんですよ!』
「誰のツイッター?」
『ツイッターじゃありません! からかうのもいい加減にしてください! こっちは真剣に言ってるんですっ!』
高い声で耳がキーンとする。
「いや、別にからかってるわけじゃ……」
『いいですか? もう一度言いますよ! 神田明神が炎上しているんです!』
「だから萌えてるんだろ? ……って、は? それ草冠の萌えるじゃなくて、まさか火偏の燃えるなのか!?」
『何と勘違いしていたんですか! バカなんですか? バカなんですね! もうっ!』
凛はプンスカする。かわいいね。
「バカで悪かったな! でも無事みたいで本当によかった。連絡来なかったから、心配してたんだよ」
『ごめんなさい。もう少し早く連絡できればよかったんですが……』
「気にしないで。無事なら何よりだ。もうご飯できてるから早く帰っておいで」
『はい、今から帰りますっ!』
◾隆臣
俺はずっと不思議だった。
あの子は俺にとってどういう存在なんだろう?
顔見知りよりももっと深い――でも友達やもちろん恋人でもない。
じゃああの子はなんなんだ? わからない。
どうしてあの子はこんなに俺をしたってくれるんだ?
俺はイケメンじゃないし、気だって利く方じゃない。俺には何の取り柄もない。
わからない。俺はあの子が、よくわからない。
To be continued!⇒
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第2話は10時頃です!
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