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堅洲 斗支夜
堅洲 斗支夜 投稿日:2月16日
この物語は二つのプロローグから始まり、とても衝撃的なシーンから始まります。
ある人物が辿る、狂ったとされる皇女の物語ですが、おそらくその冒頭のシーンが回収され、その後の結末まで語られていく物語なのでしょう。
美しく精緻な描写で、しばしば優しく語られていく作中世界の美しさと記憶が、それだけに冒頭で起きた事を悲しげな薬味として強められ、いつも緊張感をもって読み進めていくことになります。
文章も優しく読みやすく、それが一層、様々な事を考えさせます。
結末はほぼ匂わされている。なのに読みたくなる。
そんな切なさと美しさ、そしておそらく、我々人間の業を見せつけられる、眼の背けられない物語です。
まだ序盤だと思われ、追いかけやすいので、ぜひ読んでみてください。
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