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セプト王国に住まう魔法学校の三年生、クロノ・ウィーンは、ある日の課外授業で訪れたヴェナム遺跡の見学中に、謎の地震による足場の崩落で奈落の底に落ちてしまう。
死を悟った彼だったが、何故だか生き残っていて、さらには神話に登場する原初の古龍──ヴァーングルドが目の前に現れた。
『気に入った。我の眷属となれ』
質問に答えていたら、古龍にそんなことを言われて、なすすべもなく眷属化の魔法を施されるも……気絶して目を覚ましたら、なんとクロノが古龍を眷属にしていた!
さんざんもめた二人(一人と一体)だったが、仕方ないからあきらめようという話になって……。
『ここにいるのも退屈だ、外に出て世界を見て回ろうではないか』
「その姿でそれは無理でしょ」
『人間に化けることはできるぞ?』
「身長でかすぎですよそれは!」
なんだかんだ仲良くなった古龍に振り回され、世界を旅することになったクロノであった。だが、恐ろしい存在だと思っていた古龍は、実はなかなかアレな性格をしていて……。
「バカ、やめろ!」
『何を言うておる。可愛らしいおのこを愛でるのは我の使命じゃぞ?』
「俺は可愛いって言われたくねえんだよっ!!」
さらには古龍と面識のある人も一癖二癖あるものばかり。旅先ではいつも変なトラブルに巻き込まれて……。
問題と厄介ごとだらけの旅、開幕!
※この作品は、小説家になろう、カクヨム、ノベルアッププラスにも掲載されています。