フランが五歳の頃、王様たちが村を訪れた。
そこで出会った王女のレミリア。
一緒に遊ぶ中で惹かれあった二人は、ある約束を交わす。
フラン――
私の王子さまになってくれる?
それから八年が絶ち、成長したフラン。
幼い頃にはわからなかったことが、今では理解できている。
ただの村人である自分と、王女である彼女が釣り合うはずもない。
未練たらしく夢を見ながら、もうあきらめていた。
そんなある日、豪華な馬車が村に停まる。
降りてきたのは、面影のある奇麗な女の子だった。
「待たせてごめんなさい。あの時の約束を果たしに来たわ」
こうして再び出会った二人。
約束を実現するため、波乱万丈の道のりが幕を開ける。