第1章 運命と呼ばれた日常
第2章 リアルと非現実の狭間
第3章 異世界での策略と後悔のない旅路
第4章 呼び覚ます記憶と消せない過ち
第5章 激震が及ぶ世界と秘めていた鼓動
第6章 二人の心音と波長を繰り返す願い
第7章 あれから、時は過ぎて……。
学園で無類の美少女と噂される立花弥生(たちばなやよい)。その美しさを糧に流れるままに男を漁る姿にビッチな女子高生と噂されていた。
しかし、彼女は外見とは裏腹に、とある理由で男性不信な内面を持ち、本心では男性には心を許さないままだった……。
そう、周囲ではビッチと見せかけた弥生は、小さい頃に出会ったとある異星人との交流がきっかけで会得した『心が読めるというチートスキル』を使い、何も知らない男達を意のままに操っていたつもりで毎日の学園生活を送っていた。
次々に告白を承けたと思いきや、その分だけ去っていく男性陣。
そんな男性の心と態度を見てきて、男というものは見境がなく、ただ温もりが欲しいだけ……と頑なに思うようになり始める。
だが、そのスキルが唯一通用しない男子、蒼井繁(あおいしげる)と街中で接触し、彼女の心は少しずつ彼に支配されていく。
一見恋愛に興味がない彼に秘められていた大好きだった女性との傷痕にも気づかずに……。
そして、繁が実はアニメキャラなどが好きなオタクと知り、弥生の心はこれまで以上に揺れ動く。
さらには『追いつめられた極限状態による人間の恋愛の研究テーマ』を掲げた弥生に能力を与えた異星人の企みにより、繁と弥生と彼女の友達が遊びに来たアニメショップに偶然、仕掛けられた異世界へのゲートに落とされるはめになる。
異世界で魔物の姿になり、地味だった現実世界での能力とは違い、見た目で分かる派手な魔法が使えるようになった仲間達。
弥生と繁の二つの恋の行方はどうなるのか……。
お互い、異性が不信同士な二人の恋は、この異世界で結ばれて、元の現実世界に戻れるのだろうか……。
※この掲載している作品は全てフィクションであり、実際の人物・団体・事件などは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。