「この地球デ最も尊い百合カプを私の元へ連れテこい」
連れてこなければ、この星を滅ぼす。白滝みたくウネウネした宇宙人がそう言った。
しかし、田中奈々香はぼっちの陰キャだった。百合カプだとかそれ以前に、そもそもの交友関係を持っていなかったのだ。地球、ピンチ。
奈々香は仕方なく、たまたま知っていた浅倉咲良の家を訪ねることにした。話したこともないし、そもそもぼっちとギャルじゃ人種が違う! けど、しのごの言っていられない。
「浅倉さん! 今から私のこと好きになってくれない!?」
これは、自分自身が地球で一番の百合カプになるという最後の手段だった。
一時的にとはいえ、なんとか地球滅亡の危機を免れた奈々香と咲良だったが、次に現れたのはノンケ星人!
「百合なんて認めない。貴様らが百合だというのならこの星を滅ぼす」
ああもうめんどくさい! でも、やることは一つだけ。地球を守るために、今度はノンケのフリをすればいいだけ、簡単だ。
しかし咲良がとった行動は、驚くべきものだった。
これはぼっちとギャルと、異星人が織りなす。宇宙すらも巻き込む超超大規模な恋愛ストーリー!