まえがき
こんな駄文エッセイに時間を割こうとして下さっている方々、ありがとうございます。
詳しくは後々書いていこうと思っていますが、私が持っている霊感というのは"霊聴"です。視えるタイプではありません。ですので、いかにもオカルト的な霊体験のような話は期待しないでください。(全くないわけではありませんが) 人間に危害を加えそうな霊的存在にはあまりアクセスしない(出来ない?)ようなので、これは私がコントロール出来ることではありませんのでご了承ください。
いわゆる"スピリチュアル系"のコミュニティにもいたことがあるので、その時に感じた違和感や、「これは闇だなぁ」と思ったことも書いていけたらいいなと思います。
一般的に星占いと占星術は同じものだと見なされがちですが、私個人的には全く違うものだと思っています。占星術の知識を一般の人にも分かりやすく噛み砕いたものを"星占い"と呼んでいる印象です。テレビや雑誌で扱われる「今日の運勢ナンバーワンの星座は?」みたいなものです。ですから、自分の星座の運勢が良くないとテレビで言われていたとしても全く気にしなくて良いです。星占いを当たると思っている人は少ないと思いますけれど、それでも「良くない」と言われると印象が悪いですよね。
■星占いと占星術の違いとは
端的に言うと、扱っている惑星の数が圧倒的に違います。私たちの人生を取り巻く惑星の影響は1つではありません。皆さんは「あなたの星座は何ですか?」と聞かれたら、答える星座は1つですよね?義務教育で習ったわけでもないのに何故か言えますよね。それは恐らく雑誌やテレビの星占いにそうあるからそう信じているのだと思います。
もし私が同じ質問をされたら、「どの惑星の星座を聞いてるの?」と聞き返します。(太陽なんだろうなと思いつつも...)
実は皆さんが覚えている星座は"太陽星座"なんですね。これは、生まれた瞬間の星空をスクリーンショットした時に、太陽が12星座の内どこにあったのかを示すものです。でもよく考えてみて欲しいのですが、その瞬間の星空に太陽しかなかったかというと、そうではないですよね。もちろん月や水星や金星や、色んな惑星が星空のどこかしらにあったと考えるのが自然ですよね。
しかも皆さんの人生に影響を与えているのは、太陽だけではなく、他の惑星も十分に影響を与えているのです。あなたの中に1つの宇宙があるのと同じなのです。もし、あなたが太陽よりも他の惑星の方が影響が強かった場合、太陽だけの影響を話されても困りますよね。太陽は確かに"人生の方向性"を示すので、運勢に使うのは間違っているわけではないんですよ。
でも太陽の影響を受けるのは、一般的に30歳以降ですし、人によっては父親だったりパートナーだったりするんですよね。ですから、10代・20代の子たちに太陽星座の話をしたって全然ピンと来ませんよ。むしろ月か水星・金星星座の影響を話した方がよほど当たると感じると思いますよ。
占星術で使う惑星は、最低でも9個、多くて12個です。これは西洋・東洋占星術の違いです。本当はこんなにも多くの惑星を使って運勢の善し悪しを判断するのに、太陽だけ使うっていうのは少々乱暴ではないのかなと私は感じます。広告やビジネスにしようと思うと、どうしても"短い言葉で分かりやすく"を求められるので、太陽しか使いどころがないと言われればそれまでなのですが。でもその影響で、星占いは当たらない→占星術も同じでしょ?占いなんてみんな一緒だよ。自動計算ソフトで十分だよねと結論を出されてしまうのは、非常に残念だしもったいないです。(今の自動鑑定は結構精度高いですけどね…)
■もっと言うと、惑星の位置までもが違う
これは、私がインド占星術を中心に勉強しているから言いたくなることだというのは重々承知なのですがね。星占いは西洋占星術を基にしているのですが、一般的な西洋占星術の惑星の位置は実際の惑星の位置よりも約25度もズレているんですよ。
理科の授業で習ったと思いますが、惑星は一周すると1度ずつズレていくんですよね。仮に4月1日に太陽が牡羊座1度にいたとして、翌年太陽が牡羊座1度に戻って来る時は4月2日になっているんですよ。他の惑星もそうやってズレていくんですよ。閏年やうるう秒とかがあるのはそれが理由ですよね。
西洋占星術は、このズレを考えないようにしましょうというルールにしたんですよ。このルールを守っているのがトロピカル星座という、何とも美味しそうな名前の星座なんですけれども(笑) 一方、リアルタイムのズレまでちゃんと計算しようというルールをサイデリアル星座と言います。インド占星術が採用しているのはこちらです。
この説明は厳密に言うとちょっと違うので、一応正しい説明を引用しておきます。
黄道での12サインの位置づけの種類。サイデリアル方式とトロピカル方式の二種類があるが、夜空に見える星座とは別である。トロピカル方式では、春分の太陽が位置しているポイントを牡羊座の0度と定め、そこを基準に、12サインそれぞれに30度ずつ均等に割り当てる。サイデリアル方式のサインからは約24度の差が生じる。西洋占星術はトロピカル星座を主に使用し、インド占星術はサイデリアル星座を使用する。
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ
24度の誤差ってほぼ丸々ひと星座分ですから、あなたの太陽星座は牡羊座ですよと言われていても、実際の位置は魚座だった可能性があるということですよ。魚座と牡羊座では全然違いますからね。
私はトロピカル星座を使っている占い師を責め立てたいわけではなくですね、最初はいいけれど、どんどん「あれ?なんか違うな?」と感じないのであれば、別に好きなようにしたらいいと思います。使うなという権限は私にはないですよ、えぇ。ただトロピカル星座を基に書いている情報は基本的に全く参考にはしません。
例えるなら、部屋の間取りが全く一緒の家が2つあって、それらの家は星座1つ分ズレているんですよ。これは国が1つ違うのと同じ感覚です。中の間取りを読み取るのには困らないけれど、全体の世界観(家がある国家の方向性)が変わってきます。日本と韓国にあるのじゃ、全然違うのと同じですよ。
日本の占星術師にも尊敬する方はいますよ。そういう時は、サイデリアル星座で当てはまる部分だけを抜粋して見るようにしています。私の例だと、トロピカル星座では月が牡羊座になりますが、サイデリアル星座では魚座になるので、魚座について書いている部分を抜粋して参考にします。
■惑星の位置が違うことで悪化した私の体調
インド占星術に移行したのは、月が牡羊座であることに違和感が拭えなかったのが理由です。辛い食べ物は好きじゃないし、スポーツも全く興味ないし、牡羊座の要素があまりないなぁとモヤモヤしていたんですよね。
「ラッキカラーは赤!ラッキーフードは坦々麺!」
みたいな星占いコラムを読む度、「…だからさぁ…辛い物好きじゃないって...」と複雑な感情を抱くことが増え、次第に新月・満月毎に体調を崩すというところまで悪化してしまいました。そこで初めて、月星座は牡羊座ではないのでは?ということで、インド占星術に移行することを決めたのです。
不思議なことに、移行してから体調の悪化はピタリと治まりました。生きづらいことに変わりはないけれど、モヤモヤしなくなったことは大きい成果です。
月星座が違うだけで体調を崩すという意味の分からない体験談に「いやー分かる分かる!」と共感される方は少ないかも知れませんが、まぁそういうこともあるよということで…。
私の説明で伝わったかどうかは分かりませんが、とにかく星占いは"エンターテインメント"なのです。過度に一般化された星占いがあなたの人生に与える影響は少ないです。
占星術は"学問"であり、時間という概念が生まれたのは天文学からですし、時間を考慮することで科学も発展しました。占星術と科学は道こそ違えど、惑星の影響あってこそ生まれたものです。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!