イベント終了後、私はインタビューを受けた。
その時に、私はインタビューに答えながらプロゲーマーになるまでの今までの事を思い出した。
私は、日本の栃木に生まれた。
四季が美しくて、冬には雪が降り紅葉も綺麗で春の桜も本当に綺麗な国。
夏は嫌い。
今住んでる東京ではなくて当時は栃木に住んでて、周りには林や神社やかんぴょう畑や田んぼがあった。
天真爛漫でなんでも挑戦する昔は明る子だった。
その中でビルやデパートや家電屋さんやいろんなお店が沢山あるから本当に中途半端に田舎な場所に住んでた。
私は、幼い頃変なファンタジックな事を良く言っていたみたい・・・。
「他の世界から来た勇者様は地球連合と地球連合騎士団を作ったんだよ!」
とか
「大天使はね、魔王様と幼馴染でお互いに大好きだったのに、死んじゃったの・・・」
とか
「ダークエルフさんは、悪い人でね、地球の皆を滅ぼしに来たの。でもね、ホーリーエルフさんと勇者さんと大天使でね、倒したんだよ!!」
とか
「この世界に悪いダークエルフさんが来ちゃったから、私は皆を護るんだ!!」
とか、とにかく変な事を言っていた。
いつも家族から言われてたのは、
「美樹ちゃんが、世界を守んなきゃね!」
とか、
「来世では大天使さんは魔王様と結ばれると良いね!」
って良く言われてた。
それを話してる動画を父さんが撮っているんだけど本当にとにかく恥ずかしい。
本当に消して欲しいよ・・・。
そんな変な事ばかり言ってるせいか、子供の頃から天使が出てくる絵本や勇者や魔王が出てくるファンタジーのアニメをよく見ていた。
ファンタジーの世界に無意識の内に憧れがあったんだと思う。
プロゲーマーを目指し始めたのは5才の頃。それに、私は元々歌が大好きでボーカルグループに入って歌手に成りたかった。
リビングのホログラムモニターで当時好きだった、三枝友絵さんのライブ映像やMVを見ながらよく歌ってた。
歌と他によく見ていたのはRPGの対戦のゲーム実況動画。
RPGってクリア後によく他のプレイヤーとバトルロワイヤルゲームできたりミッションを共闘してクリアしたり、隠しボスを倒したりするんだけどその動画が見てるだけでワクワクして自然と身体がうずいていつかプロゲーマーに成りたいと夢になってた。
でも、RPGのプロゲーマーなんてオカシイしそんな大会も聞いた事ないって。変な夢だって、皆んなから夢を毎回否定された。
言ってる事はわかるけど、それで夢への思いが消える事は無かった。
心が虫の息になるくらい相当傷ついたけど・・・。
いつか刀とか剣と魔法の世界のプロゲーマーに成りたいと思って、私は東京の居合を中心とした神里居合道場へ通い始めた。
型を中心としながらも実践的な刀での戦闘方法を学んで今も通ってる。
本当に小さい家族経営の道場。
7歳の時、近くの神社のお祭りで家族と巡ってる時に人後にごみに流され迷子になり私は裏手の小さな森に迷い込んだ。
「お母さん!!お父さん!!結愛(ゆあ。妹の名前)!!」
私は、若干半泣きになりながらもみこしを作る時に使ったあまりなのか、森の入り口で見つけた細くて刀の様にそれなりに長い綺麗な角材を握り締めて構えあたりを警戒しながら進んでいく。
夜の森が今にも襲いかかってきそうで歩いていくと闇の中に飲み込まれてきそうなのに、私はなぜか暖かさがあって恐怖を感じなかった。
しばらく歩くと後ろに刀と盾を背負った白い翼の生えてる白いウサギさんを見つけた。自然と呼ばれてる気がして後をついていくと白いウサギさんの小さなほこらを見つけた。
ウサギさんはいつの間にか消えていて私は、ほこらの白い翼の生えいて右側に刀左に盾のある白いウサギさんの小さな像の頭をふと無意識になでた。
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