神託を受けたレイナは勇者として旅を始める。大切な仲間をなくすほどの経験をした彼女を救うのは……故郷に残った幼馴染だった。
二人は手紙を出し合い、文通を続ける。狂気とも取れる道中で、唯一の救いが幼馴染、ケイトの手紙だった。しかし、なぜかケイトは勇者であるレイナよりも強い。その理由は本人すら知らなかった。
レイナとケイトは互いの気持ちを手紙に込める。恋心だけは隠して……。
二人の愛は世界を巻き込んで発展していく。レイナはケイトに、ケイトはレイナに再び会うことを夢見ながら、文通をする。
だがレイナは魔人の王である魔王を倒す頃には自分は死んでいると予感しており……!?
どこか切なく、そして幸福な恋愛が始まる……。