堅洲 斗支夜さんの作品レビュー

周囲の人々が優しげなようで実は不穏な環境の中で働いてるヒロイン、高虎エマと、彼女の危機に出くわすイケメン降魔術師の、取材(？)と化け物退治の物語です。

　わりとひどい登場人物がしばしばいる中で、ヒーローである降磨竜護はだらしなさと駄目っぷりがすごい人物です。詳しくは伏せますが、二人の初対面の戦闘後の彼の考えとエマに言った事は、ある意味清々しい位自分に正直です。

　しかし、そんな部分が戦闘の才能では、ためらいや無駄の無さとして発露しているようで、ある団体で最強クラスの人物として活躍しています。また、卑屈さのない彼はその正直さゆえにどこか魅力ある人物として描かれており、なかなかに頼りになるのです。

　二人の関係や、今後の戦いがどうなってゆくのか、竜護の開き直った駄目っぷりのお陰でかえって気になってしまう物語です。果たしてこれからどのようになるのでしょうか？