【プロローグ】恋焦がれ、そして憧れる
【第1章】日常、そして想い出す
【第2章】彼女がいた世界、そして笑う
【第3章】恋愛フラグ、そして身悶える
【第4章】告白、そして……
【第5章】時の悪戯、そして決意する
【エピローグ】振り出し、そして願う
俺、太田直行は勉強と足だけが速いことが取り柄の高校生。
苦手なものは女の子。
そんな俺にも夢がある。
〈高校で素敵な女の子と素敵な恋をして、素敵なスクールライフを謳歌する〉
ある放課後、クラスで孤立していた美少女から話し掛けられる。
「君はこの学校、楽しい?」
彼女の名前は前橋静香。程なくして事故で亡くなった————
しかし、ある朝目を覚ますと死んだはずの静香が目の前に現れ、こう告げた。
「恋をできるように応援してあげる」
これは、歯がゆくて不思議な恋の物語。