李夜伝 恋して、愛して、裏切られて散っていく。復讐、愛憎、悲恋の中華ダークロマンス

「一生私のことだけを思って、一生私のことだけを見つめて」

　愛を知らず復讐に燃える冷酷な軍人、李遠(りえん)と、親に捨てられ劣悪な施設に辿り着くも、復讐心を胸に秘め、機転と行動力で試練を乗りきり王妃にまでなりあがる少女、鄧夜糸(とうやし)。

　復讐の過程でめぐりあい、互いに似たものを感じ惹かれあった二人はそう約束し、激しく愛しあう。

　だが、李遠は深くも不器用な愛ゆえに、夜糸に最高の地位と権力を与えようと、冷酷に邪魔者を排除し、将軍、さらには出身部族の王にまでのぼりつめる。

　そんな李遠に隔たりをおぼえた夜糸は、彼と訣別し、国のために彼をとめようと、彼と対立し、時に戦うこととなる。

　夜糸が離れていくことに深く傷ついた李遠は、意地でも夜糸に約束を守らせるため、そして権力とともに王妃である彼女を得るため、ついには皇位簒奪をもくろむ。

　中世の大陸を舞台にした、一人の女と国々をかけた中華ロマンス。

【その他】

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