聖女としての加護を失ったフローレンスは、王子をたぶらかした魔女として、処刑されそうになる。
足元から近づいてくる火に、見物人の好奇の目。
火の勢いに比例するように、周りからの声も熱を帯びる。
「殺しちまえ〜!」
「天罰だ!」
「やめて私は何もしていない! 策略にはめられただけなの!」
そんな中、彼女の悲痛な叫びは天に木霊する。