メルロドスの杖 ―血を纏う騎士―

公開日時:2020年12月21日(月) 08:13更新日時:2021年1月20日(水) 01:30
話数:12文字数:63,787
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あらすじ

「早く寝ないとっ、フェルゾムが来るよ!」

苛立つ母親の声に、子どもたちの笑いが消える。

一目散に寝床に飛び込み、薄い掛け布で頭までをすっぽり覆うと、震えながらみな抱き合い縮こまり、見えぬ手が攫って行かぬよう、お互いの身体を掴み確かめ合う。

 

二十四年間にも渡ったこの大戦で生まれた血の歴史。

生きとし生けるものを殺戮し蹂躙し、根絶やしとすることだけを目的に結成された、ヴェナード国の王立騎士団。

通称「フェルゾム」。

だが、悪名を欲しいままにした地獄の騎士団も、大戦の終結とともに最期の時を迎える。

 

そして終戦から2年。

心と身体に深い傷を負い、苦しみつつ生きる元騎兵のクリシアは、マーカスという男と出逢った。

 

人としての暮らしを取り戻そうと願う彼らを、人の世の欲望と怨嗟が取り囲む。

二人は共にもがき、あがき、それでも生きる。

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