癒えない、大きな大きな心の傷。都会に住む、死んだように毎日を生きる小学6年生の日向夏美は田舎の学校に転校する事になった。
水張り田んぼ、放課後のチャイム、夏休み、プール開き。子供たちだけの楽しい時間は、夏美には必要が無かった。だって、そこに夏美はいないのだから。
夏が近付くある暑い日の夕方、ひょんなことから夏美はひみつのメッセージボトルを見つけ、クラスメートと一緒に「放課後夕焼け隊」を受け継ぐ事となる。
忘れていた色々な事。ひみつの抜け道、ひみつの方舟、ひみつの温泉...放課後夕焼け隊の《なぞなぞ》は、いつも夏美を子供にさせてくれた。
夏美の初めての、夏を探しにいく大冒険。