レビューを投稿するにはログインが必要です。
全てのレビュー
レビューはありません。
「ねぇ、人間は死んだらどうなるの?」
廃墟と化した修道院で血痕と煤に塗れた1人のシスターが、ボロボロに刃毀れした大鎌を満月に翳しながら徐に問いかけてくる。人間とは死を恐れるものでありながら、自分を護るために容易く他人に死の恐怖を味わわせる悲しい存在なのだと、だから私のしたことは赦されるのだと弁明する。
ただ秘密裏に暗殺の任を遂行していただけの『死神』だった青年トロヴァは、7片の『魔性の泪』を回収する特命を務める最中、様々な死生観を突き付けられることで、自分の在り方を再定義していくことになる。そしてすべてが終わった時に待ち受けている運命とは、如何に。