金鷲の雷槌~もしも最強の無法者が銀髪碧眼美幼女になったら~

金!! 暴力!! SEX!! の無法者が銀髪碧眼幼女に……!?
ひがしやま
ひがしやま

第三二話 獣娘と幼女の濡れ場

公開日時: 2022年5月7日(土) 17:41
文字数:1,075

 あのあと、食事へ行った。

 この国は漁業が盛んで、なんと刺し身があった。魚醤につけて食べるのだ。なかなか美味だった。

 そして、ルーシはホテルにて、携帯を眺めていた。


「……良かったな。やはり女のほうが性感帯が強い。さすがに処女を破るのはまずいと思ってやめたが、普通に舐めあっているだけでも満足だ」


 パーラは獣臭かった。だが、それが良かった。いままで体験したことないをするのは、とても楽しいことだからだ。


「さて、学校だ。パーラは……」


 とても幸せそうな、無邪気な夢でも見ているかのような表情で眠っていた。特に緊張感もなく、すべてをルーシへ許しているようだった。


「女なんか放っておくんだがな……。学生だし、起こしたほうが良いか」


 ルーシはパーラを揺さぶる。


 パーラは目をこすりながら、

「ルーちゃん……キスして……」

 せがんできた。


「良いぜ」


 あのアル中天使に慣れていれば、寝起きの口臭などまったく感じない。ルーシとパーラは舌を絡め合い、そしてそれぞれの生活へ戻っていくのだ。


「学校、行くぞ。シャワー浴びてな。もう八時だ」


「んー……サボって遊びに行こうよ」


「やめておけよ。単位落っこちるぞ?」


「ルーちゃんがそういうんなら……」


 パーラは洗面所へと向かっていった。ルーシはとりあえず煙草を咥え、スターリング工業からの連絡を一件一件返していく。


「CEOは大変だ。だが、ここを強盗タタくのは良さそうだな。了解と……」


 スターリング工業。主な職務は「強盗」「詐欺」「クラブ運営」「クスリ」「売春斡旋」「死体処理」「抹殺」である。国がその気になれば、彼らは死刑以外の判決を受けないだろう。

 しかし、クールを相手にしようという酔狂な警察機関がないのも事実だ。


「二面性しかねェな、オレ。いや、素のオレってなんだ? それすらもう忘れちまった」


 そんなわけで煙草を吸い終える。灰皿に押し付けると、ルーシは部下の持ってきた学生服を着る。


「ま、答えなんてどうでも良い。いまが大事だ。いましかないんだ」


 そして携帯がうるさいのも知っている。スターリング工業用の携帯でなく、私用の携帯だ。メントあたりが怒っているのだろうと、ルーシは筒型のそれを開く。


「……メッセージ三〇〇〇件!? 誰だ?」


 アプリを開く。メッセージを送ってきているのはただひとりだけだった。


「メンヘラ天使ここに極まり、ってとこだな。電話も一〇〇〇回くらいかけてきてやがる。仕方ねェな……」


 ルーシは、『いますぐ死ね』とだけ返信し、身体を伸ばす。

 そうすれば、また電話攻撃がはじまった。


「チッ。出てやるか……」


 心底面倒だし、心底意味がないが、ルーシは電話へ出る。

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート