金鷲の雷槌~もしも最強の無法者が銀髪碧眼美幼女になったら~

金!! 暴力!! SEX!! の無法者が銀髪碧眼幼女に……!?
ひがしやま
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第四一話 サイド:ルーシ&パーラ

公開日時: 2022年5月7日(土) 18:02
文字数:676

 あれから三〇時間。ルーシは目を覚ました。

 隣にはヘーラーが寝ていた。ルーシはライターで彼女の髪を炙り、メンヘラ天使の悲鳴とともに生きていることを確認する。


「……生きているなァ。歯ァ磨いて風呂入って返信して、と。それで? メンヘラの梅毒はなんでこの部屋へ入ってきたのかな?」


「ルーシさんと添い寝したいなあって思って……。こんなかわいい子と一緒に寝られたら、ワタシもう死んでも本望ですよぉ……」


「一時間一〇〇万メニーで検討してやるよ。だが、金のねェ客は相手にしねェ」


「そんな殺生な!! ルーシさんをワタシ好みの幼女へ創り上げたのは──!!」


「天使って頭撃たれたら死ぬのかね?」


 ルーシは近くに置いてあった拳銃をヘーラーの頭へ向ける。


「え、あの、まさかワタシのこと殺そうとは……?」


「この前もいったよな? 本当は死んでほしいくれェ恨んでいるってよ」


 ヘーラーは一目散に逃げていった。

 ルーシはため息をつき、ようやく新たな一日がはじまるので、喫煙・飲酒より先に首をゴキゴキ鳴らしながらなんとなく携帯を眺める。


「うーむ。ネクスト・ファミリーが侵攻を考えているという情報があると……。ネクスト・ファミリー? ……ああ、ELAでスターリング工業と競っているマフィアか。クールのちいせェシマすらも切り取ろうとするヤツらだ。今度の幹部会で戦略を練るか」


 そんな情報を見たあと、ルーシは学校用の携帯を見る。


「……あ?」


 そして、ルーシの目を奪ったのは、メリットやメント、キャメルやアークのメッセージではなかった。


『ルーちゃん 助けて』


 その悲壮な警報は、おしゃべりな獣娘パーラからのものであった。



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