異世界の基本情報
世界全体を示す名称は無く(もしくはあるのかもしれないが)伝わってはいない。
世界の根幹を支えるのは『精霊』であり『星』と呼ばれる存在が『精霊』を生み出し支えている。
『精霊』は世界の全てに宿っており、人々や動物、植物の生きる力を助けている。
格や能力はピンキリで、意思を殆ど持たない力そのものから、人間と会話できる者まで様々。
上位精霊は下位精霊に命令し、その力を束ね使う事ができる。
その上にさらに『精霊神』と呼ばれる上位存在がいる。
世界で魔術と呼ばれるものは上位精霊が、下位精霊の力を使い、自然では発生しえない現象を生み出す事を言う。
ただし、原則として『精霊』は人間に使われること、助ける事を目的として生み出されているので、『精霊』が自らの意思だけで『魔術』を行使する事は稀。
大抵の場合、自分が見込んだ人間に力を使わせる『精霊魔術』の形をとる。
他にも、精霊に強制的に働きかけ、力を行使する『精霊術』という手法もある。
下位精霊→神官→精霊術士→獣型精霊→魔術師(後天的偽精霊)上位精霊→人型精霊→精霊神→星
の順番で力と精霊への影響力は高い。
現在、世界において一番信仰され、影響力の強い『神』は精霊の中で言えば『精霊神』とほぼ同格(ちょっと上)
だが今は『星』そのものと同列の最高神と(人間の中では)みなされている。
現在は世界中ほぼ全ての人間が『肉体が衰えず変わらず、人間と自然の力によって与えられた外傷は即座に治癒する』不老不死状態が約500年続いている。
ただし、不老不死状態は基本的に選択してなるものなので、新しく生まれた子どもは不老不死ではない。
不老不死でない存在は、『星』と『精霊』に不老不死者より愛されていて『能力』と呼ばれる特殊な異能を所持している。
(『能力』がある、と教育する存在がいない為、覚醒しない、気付かぬまま死亡、成人する者がかなりいるらしい)
『能力』の種類は様々で子どもが生き抜く為に必要な、欲しいと思う力が発現する事が多い。
大人になり、不老不死を後天的に得る事は可能だが、様々な障害があり年間に新しく不老不死を得る者は十名を切っている。
魔王城の住人
魔王城は元、精霊国と呼ばれたエル・トゥリアの王城。
神の濡れ衣により魔王国として滅ぼされた。
現在はアルケディウスで保護された子ども達が暮らしている。
○マリカ 一応主人公 異世界転生者(?)
年齢は第一部開始時8歳 第二部開始時 10歳 第三部開始時11歳
黒髪サラスト、紫の瞳
現代日本人保育士 北村真理香 25歳の記憶を持っている。
微オタクでゲーム好き、マンガ好き、アニメ好き。
料理マンガを見ながら料理を作るのが趣味だった。
異世界に転生してきたが、その前は異世界の小国の女王にして『人型精霊』『精霊の貴人』だったらしい。
『能力』は物の形を変える事。戻す事も可能。
第三部時点では皇国 アルケディウスで第三皇子 ライオットの隠し子として皇女になっている。
○リオン 一応もう一人の主人公 異世界内転生者(?)
年齢は第一部開始時10歳 第二部開始時 12歳 第三部開始時13歳
黒髪黒眼
異世界において世界を闇に閉ざした『魔王』を退治し、命を捧げて世界の人々全てに不老不死を授けたと言われる『勇者』の転生。
『人型精霊』であり、全ての精霊の守護者の役割を持つ『精霊の獣』アルフィリーガ。
(アルフィリーガは役職名のようなもので、本名は基本的に秘されている。転生ごとに名は変わっているし勇者として旅した時代も、通り名としてアルフィリーガを使っていたのでそう呼ばれることに抵抗は無い)
自分と育ての親である『精霊の貴人』をだまし討ちにして世界を変える素材にした『神』を憎んでおり二十数回の転生を繰り返して『神』の打倒を目指している。
『能力』は飛翔能力 目に見える範囲ならどこにでも瞬間移動できる。
第三部時点で騎士貴族としてアルケディウスの王宮に仕えている。
○フェイ
年齢は第一部開始時10歳 第二部開始時 12歳 第三部開始時13歳
銀髪 蒼瞳
リオンに見出された魔術師の才能を持つ子ども。
自分の命を救ってくれたリオンに絶対的な忠誠心をもっていて、リオンとマリカ以外の優先順位は明らかに低い。
敵に対しては冷酷。でも懐に入れた存在には優しい。
甘いもの好き。
『能力』は完全記憶能力 記憶した動きなどをトレースすることも可能。
第三部時点で王宮魔術師として王宮に仕えている。
○アル
年齢は第一部開始時8歳 第二部開始時 10歳 第三部開始時11歳
金髪碧眼 金髪碧眼は精霊の祝福を強く持つ者として世界中で尊重される。
元奴隷でリオンとフェイに救い出された経緯を持つので二人を慕っている。
『予知眼』と呼ばれる特殊な目を『能力』としてもっており、その力を主に利用され、虐待を受けていた。
第三部時点ではマリカが発起人となった食料品店ゲシュマック商会の幹部候補生として実務を任されている。
○エリセ
年齢は第一部開始時5歳 第二部開始時 7歳 第三部開始時8歳
魔王城に保護された子どもの一人。マリカを除く唯一の女の子。
第三部時点ではゲシュマック商会の魔術師見習いとして修業がてら仕事をしている。
『能力』は精霊を始めとする『言葉を発する事が出来ないモノ』の声を聴く事。
○アーサー
年齢は第一部開始時5歳 第二部開始時 7歳 第三部開始時8歳
魔王城に保護された子どもの一人。
第三部時点ではリオンの従者見習いとして騎士修行中。
『能力』は手にもったものの重さをほぼ0にできる。重さを感じなくなるもの。
○アレク
年齢は第一部開始時5歳 第二部開始時 7歳 第三部開始時8歳
魔王城に保護された子どもの一人。
リュートが大好きで天性の才能を努力で磨いた天才楽師。
マリカの趣味で、この世界では異端な『歌』も沢山覚えている。
アニメソングや童謡等が主。
『能力』は歌声で人間のみならず動物や鳥を魅了すること。
○クリス
年齢は第一部開始時4歳 第二部開始時 6歳 第三部開始時7歳
魔王城に保護された子どもの一人。
第三部時点ではリオンの従者見習いとして騎士修行中。
『能力』は常人を遙かに超える速足&走ることに関するスタミナ。
○シュウ
年齢は第一部開始時4歳 第二部開始時 6歳 第三部開始時7歳
魔王城に保護された子どもの一人。
『能力』は製作に関する知識と記憶力。
一度内部構造を知った機械は完全に組み立て再現できる。
現在は魔王城の書物を読み漁っていろいろな機械の再現を目指している。
○ヨハン
年齢は第一部開始時4歳 第二部開始時 6歳 第三部開始時7歳
魔王城に保護された子どもの一人。
『能力』は動物と心を通わせること。
仲がいい動物は大体願いも聞いてくれる。
動物の肉を食べる事も命を大切にすることだと割りきる強さもあり。
クロトリの一羽と仲が良くいつも一緒にいる。
○ギル
年齢は第一部開始時3歳 第二部開始時 5歳 第三部開始時6歳
魔王城に保護された子どもの一人。
『能力』かどうかは断定できていないが、目に見たものを精密に描写する絵の天才。
特に花や植物は精密に葉脈まで細かく描く。
○ジョイ
年齢は第一部開始時3歳 第二部開始時 5歳 第三部開始時6歳
魔王城に保護された子どもの一人。
『能力』かどうかは断定できていないが毒性植物、動物の危機感知能力があるのではないかとされている。
毒キノコと木の実、魚や獣の毒の判定率において今の所ミスがあったことがない。
○ジャック ○リュウ
年齢は第一部開始時2歳 第二部開始時 4歳 第三部開始時5歳
魔王城に保護された子ども。双子ではないかと言われている。
長く最年少だったのでちょっと甘えん坊
『能力』はまだ未発現。
○ミルカ
年齢は第一部開始時7歳 第二部開始時 8歳 第三部開始時10歳
魔王城に後からやってきた子どもの一人。
自分を救ってくれたガルフを親以上に慕っている。
『能力』は変身能力。親しい存在に形を変える事ができる。自身が大人にもなれる。
現時点ではエリセとガルフに変身できる。
○ティーナ
年齢は第一部時21歳 第二部開始時 22歳 第三部開始時23歳
アルケディウスで貴族の妾をしていた女性。
妊娠したことによるトラブルから魔王城の島に逃げ込み、出産。
不老不死を返還して魔王城に入り、我が子と一緒に留守がちになったマリカに代わり子ども達の面倒を見ている。
『能力』は人の心の動きを感じる事。
不老不死時代は失っていたが、不老不死を返還した事で力が戻った稀有な例。
○リグ
年齢は第二部開始時 0歳 生後四カ月 第三部開始時 1歳4カ月
ティーナが魔王城の島で生んだ子ども。
大貴族の血を継いでいる。
現在は歩き出し腕白盛り。
○ファミー
年齢は第二部時 推定5歳 第三部開始時 6歳
娼館に囚われていた女の子、姉のセリーナと共に魔王城に保護されている。
『能力』はまだ未発現だが、精霊を感じる力があると思われ、精霊術士の修行中。
○セリーナ
年齢は第二部時 12歳 第三部開始時 13歳
娼館に囚われていた少女 ゲシュマック商会にレシピを盗み出す為に遣わされたが救出され、魔王城に保護され、現在は皇女マリカの侍女をしている。
『能力』は人に気付かれにくくなること。意識の外側に置かれて意識されなくなる。
(気付かれにくくなるだけで姿を消せるわけではない)
○ニムル
年齢は第二部時 15歳 第三部開始時 16歳
アルケディウスの裏路地でくすぶっていたところをガルフに拾われて、ゲシュマック商会の従業員となる。
魔術師の才能を見出されて、魔王城で修行し精霊術士見習いとなった。
ミアという妹がかつていた。
『能力』は精霊の姿を見る事。
●エルフィリーネ
銀髪 紫の瞳を持つ魔王城の守護精霊。
マリカに絶対の忠誠を捧げてその活動を助けるが、魔王城の外から出る事はできない。
『星』と直接繋がっており、全ての秘密に対して解答を所持しているが、それを口に出すことは許されないでいる。
リオン=アルフィリーガとは500年来の付き合いで、我が子のように思っている。
●シュルーストラム
風の王の名を持つ魔術師の杖 上位精霊に位置し風、空気、水に関しては絶対的な命令権を有している。
現在はフェイを見守り助けている。
●エルシュトラーシェ
全属性の力をもつ精霊石 上位精霊に位置し、全ての精霊に平等に力を発揮できる。
現在はエリセの首飾りとして助けている。
●エルーシュウィン
希少鉱石カレドナイトで作られた短剣。
リオン=アルフィリーガの守り刀として形を与えられた特殊な精霊。上位精霊に位置するが特殊な発生事情により精霊術の媒介としては不向き。
ただし、武器としての能力は未知数にして破格。
●トランツヴィント
風の精霊石 上位精霊に位置するがエルシュトラーシェ、シュルーストラムより少し下。
無口だが面倒見の良い性格。現在はニムルの首飾り。
●オルドクス
精霊獣 リオンの守護獣として生み出された。
長い間封印されていたが、復活。
子ども達の守護役として魔王城を守っている。
白くてもふもふのセントバーナード風。
魔王城の中では大きめの犬っぽく縮んでいるが実際は、ライオン並みの大きさがある。
○フェイアル(故人)
五〇〇年前に精霊国エルトゥリアに仕えていた宮廷魔術師。
王子であったアルフィリーガの教育係で、フェイが使用する魔術師の杖シュルーストラムの前主。
妹リーテと共に『神』の陰謀からアルフィリーガを守る為に全力を尽くして死亡。
転生はできない状態であったと伝えられている。
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