「世界の仕組みを知る必要など無くとも幸福な人たちが沢山いる」と先輩は言った。僕らが見る日常には沢山の謎がある。川に出来る渦の形だとか、光の動きだとか。でも沢山の謎を解くべきものだと認識せずに、見逃している人たちがいっぱいいる。でもそれは解いたっていいし、解かなくたっていいからだ。
先輩との関係は不確定性に満ちていたけど、僕はそれが大好きだった。あの日々を思い出すと胸が苦しくなるんだ。
※ノベルアッププラス、カクヨム,小説火家になろうでも掲載しています。
※ノベルアッププラスの「日常の謎」コン用に書きました。