●前回のおさらい●
奈緒さんにされたパイナップル頭を治して貰う為に、倉津君が復活した時、勉強を見る事を交換条件に出すが、眞子の頭の良さを認めようとしない奈緒さん。
果たして、こんな状態でパイナップル頭を治して貰えるのか?
「あの、奈緒ネェ。申し訳ないんですが、もぉそろそろ、本当に止めてくれませんか?このままじゃ本気で凹みそうです」
「……ヤダ。勝手に凹んで、再起不能になれ。くたばれ」
「もぉ……」
「なにが『もぉ』よ。牛か?」
「牛じゃないです。奈緒ネェの妹です」
「あっそ。良かったね」
「最悪だよ。……ってか、なにがそんなに気に入らないんですか?私が勉強出来たって良いじゃないですか」
だから、妥協して認めて下さい。
……ってか、なんで賢くなって嫌われにゃあ成らんのですか?
「なにがそんなに気に入らないか?って」
「はい」
「そんなね、ナンデモカンデモ出来る趙雲子龍みたいな眞子が嫌いに決まってるじゃない。前の張飛翼徳みたいな、お馬鹿な眞子が良い。そんな私の眞子を返して」
「えぇ……そんなお馬鹿ちゃんはヤですよ。勉強出来なくて、人に見下されるのなんか御免被りますよ」
「……っで、人を見下す方向に周ったと」
「どこも周ってないじゃないですか!!こんなに奈緒ネェを尊敬して慕ってるのに、なんで、そんな発想になるんですか」
「そんな事を言って、私の事を、呂布に仕えて自滅した『陳宮』だとか思ってるんでしょ。最悪だよ。このパイナップル子龍」
『陳宮』って……
なんで敢えて、此処で陳宮??
「思ってないですよ。奈緒ネェは、そんな中途半端に低い軍師じゃないですよ。郭嘉ですよ。周喩ですよ。曹操ですよ」
「いや、曹操は、アンタの彼氏でしょ」
「あぁ……まぁそうですね。崇秀は、確実に曹操ですね。……ってか、なんで、さっきから三国志ネタ?」
「なんとなく」
歴史好きの男子ですか?
うん。
まぁそれはそうとして、崇秀の曹操は正にピッタリだね。
三国志きっての『才能好き』で『人材集め好き』の『効率重視』マシーンだもんね。
まんまって言えば、まんまだね。
まぁただ……崇秀はチビでは無いですけどね。
「……ってか、奈緒ネェいい加減、この頭なんとかして下さいよ」
「だからヤダッて、そんな竹中半兵衛みたいな眞子は嫌い。山中鹿之助みたいな、お馬鹿ちゃんな眞子が良い。眞子を返して」
「まさかの歴史天丼ですか!!」
【山中鹿之助】
本名は山中幸盛。
出雲国能義郡(現島根県安来市広瀬町)に生まれ。
戦国時代から、安土桃山時代を駆け抜けた山陰地方の武将で、戦国大名の尼子に仕えた家臣。
幼名は甚次郎。
優れた武勇の持ち主で【山陰の麒麟児】の異名を取る程、頭が良くて、武勇に長けて居たんだけど……どこかしろ故障箇所の多い『お馬鹿ちゃん』
逸話としては『尼子十勇士』とか言うケッタイなお笑い集団を集めてるんだよね。
まぁ、そのお笑い集団と言える所以が、これなんだけど(↓)
①『山中鹿之助(実在)』
②『秋宅庵之助(実在)』
③『横道兵庫之助(実在)』
④『薮原荊之介(やぶのなかいばらのすけ)』
⑤『尤道理之介(もっともどうりのすけ)』
⑥『破骨障子之介(はこつしょうじのすけ)』)
⑦『早川鮎之介(はやかわあゆのすけ)』
⑧『川岸柳之介(かわぎしりゅうのすけ)』
⑨『井筒女之介(いづつおんなのすけ)』
⑩『阿波鳴戸之介(あわなりとのすけ)』
……っと、最初の3人以外は、既に存在すら危ぶまれる様な『駄洒落みたいな名前』の人達。
その中でも、井筒女之介さんは存在したらしいんだけど、戦には全く無関係な『オカマの人』だったって噂すらある。
これ等の人を集めて『尼子十勇士』って名乗っていた彼は、只者じゃないお馬鹿ちゃん臭いがプンプンする。
それに付け加えて、毛利軍の吉川元春に捕らえられた時。
何度も腹痛を訴え、厠(現トイレ)からウンコ塗れに成って逃げ出した。
……っと言う、シャア=アズナブルも裸足で逃げだしそうな程のアヒャヒャな逸話を持つ、とんでもないお馬鹿ちゃんな人。
……って訳なんで、そんな戦国時代随一困った人物は嫌です。
「そぉそぉ。……あぁでも、そう言う解答が返って来るって事は、山中鹿之助を知ってるんだ」
「まぁ……山中鹿之助さんは、戦国時代のお馬鹿ちゃん代表ですからね。一応は……」
「そっか、そっか。じゃあ、そんなお馬鹿ちゃんな眞子が良い」
「だからヤですよ。それなら『平蜘蛛』持って爆発した方が、まだマッシってもんですよ」
「渋ッ!!此処でまさかの松永久秀とわ……」
【松永久秀】
一等茶器の『平蜘蛛』を持って、爆死した壮絶なオジ様。
ある意味、中々ロックな人ですね。
「いや……そんな事は、どうでも良いですから。いい加減、本当に私の髪型を直して下さいよぉ。後、歴史ボケは、もぉ無しですよ」
「チッ……まだ、水滸伝が残ってるのに」
「別に、そんなもの網羅しなくても良いですよ!!どうせ智多星・呉用が嫌で。花和尚・魯智深か、黒旋風・李達が良いって言うんでしょ。バレバレじゃないですか!!」
このお2人共、類稀なるお馬鹿ちゃんです。
知性とは、殆どと無縁だと言っても過言が無いほど知恵には縁がありません。
かなり力任せに戦乱を生き残った人達です。
所謂ゴリ押しですね。
「うっ!!……なんでわかったの?」
「馬鹿代表だからですよ。……ってかね、奈緒ネェ。私は、そんなにお馬鹿ちゃんじゃないんです。いい加減、ありのままの現実を受け入れて下さいよ」
「嫌だブゥ」
「だから『嫌だブゥ』じゃないですって!!」
もぉ……ホント、このおネェさんだけは……
あぁでも、奈緒ネェと生まれた時から本当の姉妹だったら『こんな感じなのかも』って考えたら、これはこれで喜ばしい事なのかもしれないね。
実際、奈緒ネェは、私との新しい関係を構築する為に、こんな風に言ってくれてるんだろうし、気を使ってくれてるのも解る。
本当に、このおネェさんは、誰よりも優しい……
でも、いい加減、認める所は認めましょうね。
話が進まないですから。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
奈緒さん……本当に困った子ですね(笑)
まぁ、そうは言いながらも。
このやり取りをしながらも、本当に眞子が勉強が出来る様になってるのかを試している部分もありますので、意外と話自体は聞いてるんですけどね。
そしてなにより、今現在の少し明るくなった場の雰囲気を壊さない為にも、こんな事を言ってる感じでもあります。
早い話、簡単なマルチタスクを行っている訳だったりするんですよ(笑)
……っとは言え。
そろそろこう言う話も、いい加減終了させないと交渉が前に進まないのも事実。
潮時だとも思いますので。
次回は、この一件を進めて行きたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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