●前回のおさらい●
暇潰しに、ゼンちゃん達が撮った美少女写真の選別する倉津君。
枚数的な人気には納得出来る感じで見進めていたのだが。
最後に何故か、倉津君の知らない美少女の写真が大量にあって……
「オイ、ケイ。ちょっといいか?」
「うん?なんだよクラッさん?」
「誰だよ、コイツ?」
「はぁ?何言ってんだクラッさん。C組のヒナちゃんじゃねぇかよ」
ヒナ……ヒナって、誰だ?
そんな名前の女なんか聞いた事もねぇぞ?
いや待てよ。
ひょっとして、この流れからして、C組担任の島田の雛子の事か?
アイツが、あまりにも雛鳥みたいな行動ばかりしてるから『ヒナ』って渾名を付けられたとかか?
いや……違うな。
圧倒的に、それは違うな。
あのアホ雛鳥が、こんな凛とした雰囲気を醸し出せる訳ねぇよな。
ましてや顔の作りなんかが全然違うんだから、あの雛鳥な筈がねぇか。
あれは、本当にピィピィピィピィうるさいだけの雛鳥でしかないからな。
だったら、尚更、誰だ?
あぁ……それにC組って言えば、眞子と同じクラスだよな。
なら尚更、アイツから、この謎の女の情報が入って来てないのも妙な話だよな。
これだけの美少女なら、居るだけでサイトの価値が上がりそうなもんだから、眞子が、俺に一声掛けて来てくれても、なにもおかしくはない状況なんだけどなぁ。
それに、更に問題なのは、この写真の枚数だ。
単純に見た感じだけでも、圧倒的に、素直や、眞子より写真の枚数が多いじゃねぇかよ。
学校内で俺が知らない女で、素直や眞子より知名度が高い女なんて、この世に存在する筈ねぇんだけどなぁ。
マジでおかしいなぁ。
まぁまぁ、取り敢えずは、一人で悩んでても仕方ねぇから。
此処は1つ、慶との話を続けて、もう少しこの女の情報を引き出してみるか。
「はぁ?は、コッチのセリフだよ。俺、こんな奴、学校で一回も見た事ねぇぞ」
「オイオイ、クラッさん、寝惚けるのも大概にしろよ。ヒナちゃんは、クラッさんの幼馴染じゃんかよ。なにを言ってんだよ?」
慶から引き出せた次の情報が、俺の幼馴染だと?
これは、一体、どう言う事だ?
俺の幼馴染の女って言やあ。
精々アホの宇宙電波怪獣チヒロンXX(CV樫田千尋)ぐらいのもんの筈なのに、この女が俺の幼馴染だと?
こんな女なんざ、微塵も知らねぇつぅのにな。
まったくもって意味が解らん情報だな。
「はい?言うに事欠いて、俺と、コイツが幼馴染だと?オマエこそ、なに言ってんだ?意味解んねぇし」
「クラっさんの方こそ、なに言っちゃってるの?いつも、ヒナは最高の親友だとか自慢げに言っちゃってるクセによぉ。あまりにもわざとらしいぞ」
「幼馴染で、親友だと?それに赤い髪の色に、外人っぽい顔……って、ちょ!!まっ、まさか……おいケイ!!そのヒナって女の苗字はなんて言うんだ?苗字を教えろ苗字を!!コイツは、なにヒナって言うんだよ!!」
「ちょ!!くっ、苦しいって、クラッさん!!言う!!言うから離してくれよ!!」
俺……なに焦ってんだ?
幾らなんでも、俺とこの女が幼馴染で、親友で、特徴的な赤い髪で、やや掘りの深い顔立ちだって情報だとしても、そんな非常識な事が有る訳ないじゃんかよ。
幾ら俺が漫画みたい人生ばかり歩んでるからと言っても、それだけはないだろ。
いや……それだけは有っちゃイケネェ事象だぞ。
今の世の中で、アイツが居ないなんて事にでもなったら、マジで世界が狂っちまうからな。
けどよぉ、これだけ条件が揃ってると成ると、その可能性も……まさかあるのか?
「あぁ、わっ、悪ぃ」
「オイオイ、マジでどうしちまったんだよ、クラッさん?ヒナちゃんの苗字なら仲居間だろ。仲居間ヒナだろ。通称『崇高なる高嶺のヒナ』略して『崇ヒナ』じゃねぇかよ」
「なっ……なんだと」
オイオイオイオイ、一瞬、馬鹿な想像をしてみたものの。
それは、マジで冗談じゃねぇぞ。
多少、そういう事もあるかと想定はしていたが、マジで苗字が仲居間だと……
ちょっと待ってくれ。
マジで意味が解らねぇだが……
なんで寄りにも拠って、こんな非日常的な事が目の前で起こってるんだよ?
・・・・・・
( ゚д゚)ハッ!
まっ、まさか俺の昨日の不用意な言葉が、こんな事態を巻き起こしてるとか言うんじゃねぇだろうな?
あんなおかしな事を崇秀に言っちまったから『アイツが女に成っちまった』ってとか言わねぇよな?
嘘だろ……
「オイ、ケイ!!だったら崇秀は、仲居間崇秀はどうした?」
「はい?誰だよ、それ?そんな奴、ウチの学校に居たっけか?」
「……嘘だろ?崇秀だぞ崇秀!!喧嘩が滅茶苦茶強くて、頭が恐ろしくキレて、その上、運動神経抜群で、世界を騒がせ続けてるGUILDの長である仲居間崇秀だぞ!!流石に知らねぇとは言わせねぇぞ!!」
「しっ、知らねぇってよ。そんな奴、見た事も聞いた事もねぇよ」
「オイ、コラ、いつまでもチャケてんじゃねぇぞ!!本当の事を言わねぇと、ブッ殺すぞ!!」
「ヒッ、ヒィ~~~!!」
「オッ、オイ、クラッさん!!ケイの言う事は本当だよ。俺等、本当にそんな奴知らねぇって。大体、そのGUILDとか言う奴の長ってヒナちゃんだろうに」
なっ……なに言ってんだ、コイツ等は?
マジで意味解んねぇ。
そんな馬鹿な事が有り得るかよ。
この世界に崇秀が居ねぇなんて事が有り得るかよ。
「どっ、どけ!!これ以上、オマエ等の戯言になんか付き合ってらんねぇ!!そのヒナって女に、直接、真相を確かめて来てやる!!」
「オッ、オイ……クラッさん」
俺は無心に成って、3年C組の教室を目指して走った。
そんな馬鹿な事が、絶対にあってたまるかよ……
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
はい、またしても、ややこしい事に成ってきましたね(笑)
倉津君がTSした眞子同様に、崇秀も、倉津君の不用意な言葉1つでTSしてしまったのでしょうか?
( ̄ー ̄)ニヤリ
ですがね。
この状況、崇秀がTSしたとしては、あまりにも状況がおかしいんですよね。
何故なら、仮にTSしたとするのであれば、全員がこのヒナと言う女性を認知している事自体がおかしな光景ですからね。
TSsしたのであれば、普通、誰にも認知されてる訳がないですし(笑)
さてさて、なら、一体、どこがどうなって、こんな事に成ってしまっているのでしょうか?
次回は、その辺を少しづつ解き明かしていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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