●前回のおさらい●
バカップル2人が、ちょっとステージ上でイチャコラしてたのがステラさんにバレてしまい。
ステラさんからのお仕置きをされる奈緒さん。
だが、いつまでもやられっぱなしの奈緒さんではなかった!!(笑)
「Every-bady Are you ready?」
「「「「「Nao!! Yeaaaaa~~~!!Please your music!!」」」」」」
「All right!! let`s singing『Business zombies』Ver,POP……Here we go!!」
「「「「「おおおぉぉおぉぉおぉぉおぉ~~!!」」」」」
奈緒さん!!
俺なんかみたいにゴチャゴチャ余計な事を考えず。
なにもかもを、かなぐり捨てて、イキナリ逆襲の狼煙を上げたぁ!!
しかしまぁ、この人の持つ勝負根性だけは並大抵のものじゃないな。
ボーカルって一番不利な立ち位置なのに、マジで、どんな神経回路をしてるんだ?
スゲェな、オイ。
それに対して挑戦者ステラは……
M-80と言う最高の相棒を手にしてるだけの事はあって、仲居間流奥義の『脳天直撃映像』を、楽し気な音で上手く演出。
更に、観客を盛り上げて行く。
矢張り、この馬鹿も、全く引く気が無い様だ。
んで、俺なんだがな。
ただ単に必死に演奏して……終わり。
「HEY!!HEY!!HEY!!HEY!!Next song『Dash eater』Ver,RAP&Freestyle Battle!!Come-On-Sutera!!Come-On!!」
グハッ!!なに考えとんじゃ、あの人は!!
『Dash eater』のラップバージョンだけでもムチャブリなのに。
その上『Freestyle Battle』って、アンタ……この1曲で、ステラとの勝負にケリを付け様ってのか?
「All Right!! All Right!!Nice Fighting Spirit`s Nao.But You Mistake. Go-to-Hell Nao.……BANG!!」
『良い根性してるけど、ミスを犯したから、地獄に落ちろ』って……
その言葉を吐くや否や、ギターを持ったまま、奈緒さんのマイクポジションに向うって事はだな。
ステラの奴も挑発に対してノリノリって事だよな。
『究極の毒舌マシーン・ステラVS心理を平然と切り裂く意地悪奈緒さん』
この2人が向かい合うだけでも、火花が引火しそうな勢いなのに。
それで対戦スタイルが、今までの様な遠回しじゃない、出す言葉が全てが、直接的に相手を罵りあう『Freestyle Battle』
下手すりゃ2人が繰り出す罵詈雑言の嵐が渦巻いて、会場が険悪な雰囲気になるぞ。
ホント、どうすんだよこれ?
……そんな思考の最中、嶋田さんがギターを上手く使って、器用にDJみたいな音を再現し始めた。
やっぱ、やるんッスね……そうッスね。
***
……数分後。
「FUFU♪Nice Fight Nao」
「HaHa……Thank You Sutera」
奈緒さんと、ステラは、今しがた『Freestyle Battle』を終え。
今までの壮絶な言葉の殴り合いからは、想像も出来無い程お互いを称え合って、堅く握手をしている。
……えぇっとな、このなんとも微笑ましい光景に至るまでの経過をな。
一応、俺も、最初は、全て包み隠さず、この状況を実況しようとは思ったんだけどな。
今のこの光景とは裏腹に、実際は、とても、とても、人様に聞かせられる様なレベルの代物じゃなかったんで、端折って説明するな。
いや、ホント、此処だけは端的に話をさせてくれ。
兎に角、初っ端から、人知の想像を絶する様な放送禁止用語の嵐だったもんだからよ。
先攻のステラが、聞いてるだけでも、嫌気が差す様な酷い毒舌を英語で攻撃すれば。
後攻の奈緒さんは、ステラ同様の強烈な嫌味を、英語で言い返したんだ。
とても可愛い女の子が口にする様にない言葉が、会場内に飛び交ってたんだよ……
故にだ、英会話が出来無ければ、運が良い。
下手に英会話を理解なんてしようもんなら、気分が悪くなる事は必至。
そんな、酷いだけの『Freestyle Battle』だったんだよ。
……説明終わり。
だから、これ以上は聞くな。
これ以上、俺が喋っちまうとな。
世間の2人に対するイメージが一気に悪くなるから……誰になんと言われ様とも終わり。
それにだ。
さっきの光景を、少し思い出しただけでも、寒気がするから……勘弁してくれ。
―――なに?『それじゃあ、サッパリ解らない』って?
なら、そこは想像に任せるよ。
会場のドン引き加減を見たら、全てが理解出来ると思うからさ……
『し~~~~~~~~~~ん』
……まぁ、そういうこった。
「ふふっ。それにしても奈緒。『Freestyle Battle』とは恐れ入りましたよ。流石ですね。見上げた根性です」
「そぉ?ステラなら、私の意図を汲んでくれると思ったからこそ挑んだんだよ。君の、そう言う腹に溜めない処。私、大好きだもん」
「そうですか。では、蟠りも解けた事ですし、此処からは通常モードに戻しましょう。それと、私はこれから、奈緒に借りたこのM-80で、アナタのバックアップして差し上げますね」
「期待してるよ♪」
「十分に期待して下さい」
結局、こうやって言いたい事を言い合った後は、上手く和解するんだよな、この2人って。
ホント……この2人って、相性が良いのか、妙に仲も良いんだよな。
こう言う関係が築ける事を『絆』って言うんだろうな。
感心だよ感心。
世界中のみんなが、この2人みたいな絆を作れれば、世は事も無きになるんだろうな。
ホント感心する。
っで、この後なんだが……
奈緒さんとステラが仲直りしたので。
ステラの言う通り、通常モードの曲調で演奏が再開され。
今まで以上の盛り上がりを見せて、2時間にも及ぶライブは終焉する。
あぁ序にだがな。
このライブの終焉前に『優勝商品が、俺達に授与される』と言う、今更感満載な酷い茶番が含まれていたけどな。
ある意味、俺等3人(クソガキ逃亡)は羞恥プレイをされただけの、完全な晒し者だったよ。
まぁ、そうは言っても、当初の目的は果たした訳だから、取り敢えずは良しとするけどな。
さてさて、これにてノルマだったライブや、コンテストも終了して、時間も午後の4時も廻った事だし。
いよいよ欲望渦巻く文化祭も、最終局面を迎えて行く訳だが……矢張り、俺には、平穏なんてものには縁遠く。
この欲望渦巻く文化祭内で、最大級の不幸事が待ち構えていた。
それは、次回の文化祭編・最終話でお話しよう。
ではまた……
って!!結局、不幸かよ!!( ˘•ω•˘ )
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
しかしまぁ、なんだかんだ言いながらでも、奈緒さんとステラさんは仲が良いんですよね。
まぁ、なんと言いますか。
彼女達2人は腹に溜めない性格なので、女性同士の付き合いというより、男性同士の付き合いに似てるのかもしれませんね。
まぁなんにせよ。
文化祭が、この2人のお陰で大盛り上がりを見せているのだけは間違いないので、それはそれで良好という事で(笑)
ただ……今回の文化祭のお話は【表裏文化祭】
上手く行っている事もあれば、その裏では嫌な事が起こっている可能性も高いタイトル。
さてさて、この後、何が起こる事やら。
それは次回から始まる【表裏文化祭(終)】にてお話していきたいと思いますので。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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