最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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462 反撃の狼煙!!再戦奈緒さんVSステラさん(笑)

公開日時: 2022年5月14日(土) 00:21
更新日時: 2023年1月3日(火) 20:25
文字数:2,549

●前回のおさらい●


 バカップル2人が、ちょっとステージ上でイチャコラしてたのがステラさんにバレてしまい。

ステラさんからのお仕置きをされる奈緒さん。


だが、いつまでもやられっぱなしの奈緒さんではなかった!!(笑)

「Every-bady Are you ready?」

「「「「「Nao!! Yeaaaaa~~~!!Please your music!!」」」」」」

「All right!! let`s singing『Business zombies』Ver,POP……Here we go!!」

「「「「「おおおぉぉおぉぉおぉぉおぉ~~!!」」」」」


奈緒さん!!

俺なんかみたいにゴチャゴチャ余計な事を考えず。

なにもかもを、かなぐり捨てて、イキナリ逆襲の狼煙を上げたぁ!!


しかしまぁ、この人の持つ勝負根性だけは並大抵のものじゃないな。

ボーカルって一番不利な立ち位置なのに、マジで、どんな神経回路をしてるんだ?


スゲェな、オイ。


それに対して挑戦者ステラは……

M-80と言う最高の相棒を手にしてるだけの事はあって、仲居間流奥義の『脳天直撃映像』を、楽し気な音で上手く演出。


更に、観客を盛り上げて行く。


矢張り、この馬鹿も、全く引く気が無い様だ。


んで、俺なんだがな。

ただ単に必死に演奏して……終わり。



「HEY!!HEY!!HEY!!HEY!!Next song『Dash eater』Ver,RAP&Freestyle Battle!!Come-On-Sutera!!Come-On!!」


グハッ!!なに考えとんじゃ、あの人は!!


『Dash eater』のラップバージョンだけでもムチャブリなのに。

その上『Freestyle Battle』って、アンタ……この1曲で、ステラとの勝負にケリを付け様ってのか?



「All Right!! All Right!!Nice Fighting Spirit`s Nao.But You Mistake. Go-to-Hell Nao.……BANG!!」


『良い根性してるけど、ミスを犯したから、地獄に落ちろ』って……

その言葉を吐くや否や、ギターを持ったまま、奈緒さんのマイクポジションに向うって事はだな。

ステラの奴も挑発に対してノリノリって事だよな。


『究極の毒舌マシーン・ステラVS心理を平然と切り裂く意地悪奈緒さん』


この2人が向かい合うだけでも、火花が引火しそうな勢いなのに。

それで対戦スタイルが、今までの様な遠回しじゃない、出す言葉が全てが、直接的に相手を罵りあう『Freestyle Battle』

下手すりゃ2人が繰り出す罵詈雑言の嵐が渦巻いて、会場が険悪な雰囲気になるぞ。


ホント、どうすんだよこれ?



……そんな思考の最中、嶋田さんがギターを上手く使って、器用にDJみたいな音を再現し始めた。


やっぱ、やるんッスね……そうッスね。


***


 ……数分後。



「FUFU♪Nice Fight Nao」

「HaHa……Thank You Sutera」


奈緒さんと、ステラは、今しがた『Freestyle Battle』を終え。

今までの壮絶な言葉の殴り合いからは、想像も出来無い程お互いを称え合って、堅く握手をしている。


……えぇっとな、このなんとも微笑ましい光景に至るまでの経過をな。

一応、俺も、最初は、全て包み隠さず、この状況を実況しようとは思ったんだけどな。


今のこの光景とは裏腹に、実際は、とても、とても、人様に聞かせられる様なレベルの代物じゃなかったんで、端折って説明するな。


いや、ホント、此処だけは端的に話をさせてくれ。

兎に角、初っ端から、人知の想像を絶する様な放送禁止用語の嵐だったもんだからよ。


先攻のステラが、聞いてるだけでも、嫌気が差す様な酷い毒舌を英語で攻撃すれば。

後攻の奈緒さんは、ステラ同様の強烈な嫌味を、英語で言い返したんだ。


とても可愛い女の子が口にする様にない言葉が、会場内に飛び交ってたんだよ……


故にだ、英会話が出来無ければ、運が良い。

下手に英会話を理解なんてしようもんなら、気分が悪くなる事は必至。


そんな、酷いだけの『Freestyle Battle』だったんだよ。


……説明終わり。


だから、これ以上は聞くな。


これ以上、俺が喋っちまうとな。

世間の2人に対するイメージが一気に悪くなるから……誰になんと言われ様とも終わり。


それにだ。

さっきの光景を、少し思い出しただけでも、寒気がするから……勘弁してくれ。



―――なに?『それじゃあ、サッパリ解らない』って?


なら、そこは想像に任せるよ。

会場のドン引き加減を見たら、全てが理解出来ると思うからさ……



『し~~~~~~~~~~ん』


……まぁ、そういうこった。




「ふふっ。それにしても奈緒。『Freestyle Battle』とは恐れ入りましたよ。流石ですね。見上げた根性です」

「そぉ?ステラなら、私の意図を汲んでくれると思ったからこそ挑んだんだよ。君の、そう言う腹に溜めない処。私、大好きだもん」

「そうですか。では、蟠りも解けた事ですし、此処からは通常モードに戻しましょう。それと、私はこれから、奈緒に借りたこのM-80で、アナタのバックアップして差し上げますね」

「期待してるよ♪」

「十分に期待して下さい」


結局、こうやって言いたい事を言い合った後は、上手く和解するんだよな、この2人って。


ホント……この2人って、相性が良いのか、妙に仲も良いんだよな。


こう言う関係が築ける事を『絆』って言うんだろうな。


感心だよ感心。


世界中のみんなが、この2人みたいな絆を作れれば、世は事も無きになるんだろうな。


ホント感心する。



っで、この後なんだが……

奈緒さんとステラが仲直りしたので。

ステラの言う通り、通常モードの曲調で演奏が再開され。

今まで以上の盛り上がりを見せて、2時間にも及ぶライブは終焉する。


あぁ序にだがな。

このライブの終焉前に『優勝商品が、俺達に授与される』と言う、今更感満載な酷い茶番が含まれていたけどな。

ある意味、俺等3人(クソガキ逃亡)は羞恥プレイをされただけの、完全な晒し者だったよ。


まぁ、そうは言っても、当初の目的は果たした訳だから、取り敢えずは良しとするけどな。



さてさて、これにてノルマだったライブや、コンテストも終了して、時間も午後の4時も廻った事だし。

いよいよ欲望渦巻く文化祭も、最終局面を迎えて行く訳だが……矢張り、俺には、平穏なんてものには縁遠く。


この欲望渦巻く文化祭内で、最大級の不幸事が待ち構えていた。



それは、次回の文化祭編・最終話でお話しよう。


ではまた……



って!!結局、不幸かよ!!( ˘•ω•˘ )


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


しかしまぁ、なんだかんだ言いながらでも、奈緒さんとステラさんは仲が良いんですよね。


まぁ、なんと言いますか。

彼女達2人は腹に溜めない性格なので、女性同士の付き合いというより、男性同士の付き合いに似てるのかもしれませんね。


まぁなんにせよ。

文化祭が、この2人のお陰で大盛り上がりを見せているのだけは間違いないので、それはそれで良好という事で(笑)


ただ……今回の文化祭のお話は【表裏文化祭】

上手く行っている事もあれば、その裏では嫌な事が起こっている可能性も高いタイトル。


さてさて、この後、何が起こる事やら。


それは次回から始まる【表裏文化祭(終)】にてお話していきたいと思いますので。

また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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