●前回のおさらい●

　奈緒さんに散々な目に遭わされても、打たれ強い倉津君はもろともせず。

何故か、今の眞子と言う姿を利用してコミケに参戦(笑)

そんな倉津君に、親切にも『サークル参加』まで誘ってくれたネットさんの正体とは!!

　……ってな訳でだ。

そんな風に『冬場のちょっとした悪戯な風にパンチラさせられる』っと言うハプニングに見舞われながらも。

なんとか、コミケ入場待ちの最前列付近に陣取ってるネットの旦那の元に辿り着いたわけなんだが……

毎度毎度の事だが。

この入場するまでに伸びた列には、相変わらず、うんざりするしかねぇ長さだな。

この年末の糞忙しい時期に、ドンだけ暇人が、有休を取ってまで集まって来てやがるんだよ。

後ろの列を見るだけでも、もぉ万単位の人間が列をなしてるじゃねぇかよ!!

それにしても、あれだなぁ……

ダリィ～～～なぁ!!

寒ぃ～～～～なぁ!!

もぉ待つのも面倒臭ぇ～～～なぁ!!

……いや、まぁよぉ。

俺みたいにギリギリでコミケに来た訳じゃなく。

前日から並んでくれてるネットの旦那に比べりゃあ、このダルさや寒さなんつぅのも１/１００程度だろうし。

そんな風に、今しがた来たばかりの俺なんかが、此処で文句を言えた筋合いじゃないんだけどな。

それにしてもだな。

今は12月の冬場だから『寒い』し『眠い』し『ダルイ』しの見事なまでの三拍子が揃ってやがるもんだから。

こんな多少の待ち時間ですらも、直ぐに愚痴の１つも零したくもなるってもんなんだよな。

こんな長くて面倒な待ちを、良くもまぁ、前日の夜中から並んでやがるよ。

どうやらネットのオッサンは、この様子からしても、いつもにも増してスゲェ気合の入り様だよな。

でな、こうやって、折角、オッサンのお陰で、最前列からのサークル参加をさせて貰える訳なんで。

なんか、ちょっとぐらい恩返しをしてやろうと考えた俺は『オッサンに差し入れでも持って行ってやろう』と思い。

さっき近くにあったコンビニで買った暖かい缶コーヒーの差し入れを、ネットのオッサンに持って行ったんだけどな。

此処であるハプニングが起こる。

それが何かって言えばだな。

俺が、列の最前列付近でオッサンと合流して。

そのワザワザ買って来てやった缶コーヒーの蓋を開けて、おっさんに手渡してやったら……

このオッサン……完全無欠の超絶美形な美少女事、あっし倉津眞子の姿を見た瞬間ビックリ仰天したのかして。

必要以上に緊張し捲くりやがってよぉ。

折角、俺が、わざわざ近くのコンビニに寄ってまで買って来てやった暖かい缶コーヒーを、動揺のあまり地面にポロッっと落しやがるんだよな。

ったく、もぉドン臭ぇなぁ～～!!何考えてんだ、このオッさんは？

……って、一瞬は思ったんだけどな。

それだけで終了しちまったのでは、こんなに長時間待って体が冷え切ってるオッサンが、あまりにも哀れだから、もう一回、俺がコンビニに買いに行こうとしたんだよ。

そしたら、このオッサン……

『ぼ、ぼ、ぼ、僕が買って来ますから、く、く、く、倉津さんは、此処で待ってて下さい』

……とか思いっ切りドモってるクセに、妙に紳士ぶって、コンビニに自らが飲み物を買いに走ろうとする始末。

けどまぁ、流石に『それもなんだなぁ』っと思って、オッサンより先に買いに走ってやった。

そんでよぉ。

再び買って来たコーヒーを、再度、オッサンに渡すんだが……

今度はオッサンがコーヒーを地面に落さない様に、オッサンの両手を『ギュッ』持って渡してやったんだがな。

でもオッサン、またしても懲りずに俺に見蕩れて……さっき同様、再びコーヒーの缶をポロッと地面に落しやがるのな。

『握力無いんかコイツは？』……とか思いながらも『おもしろ動画特集でも見てる』心境になった俺は。

今度は、俺が口を付けていた『飲み差しのコーヒー』を渡してやったんだ。

そしたらよぉ。

オッサン……『はわわわわ』とか訳の解らんアニメのヒロインみたいな言葉を発して、ヤッパリ、慌てふためきながら『速攻』落しやがんのな。

しかも……今度は『自分のズボンの上』にってオマケ付きで。

まぁ、俺としてはだな。

たった１０分程で３つの缶コーヒーを落す奴なんて、初めて見たもんだから。

一瞬、なにも考えずに、その場で思いっ切り笑いそうになったんだけどな。

そこは女の子、ぐっと我慢。

この途轍もない笑いを堪える為に、心の中で深く深く心の深呼吸をした後。

いつもの様に良い子ぶって、オッサンのズボンに付いたコーヒーを拭きとってやろうとしたんだよ。

そしたら、また、このオッサン……

今度は、そんな俺の行動に慌てて避け様として飛び上がり。

後ろの列の奴等にモロブチ当たって、その場を混乱の渦に巻き込みやがるのな。

もぉこの瞬間には、爆笑し掛けちまったよ。

んで、このオッサンの奇妙な行動のお陰で、一瞬、この辺が、ちょっとしたパニック状態に陥り。

『何事か起ったのか？』っと思ったであろう大勢のコミケ・スタッフが、ダッシュでこの場に駆け付ける始末。

そんで、その後もオッサンは、ぶち当たった列の後ろの奴等や、コミケスタッフ。

それに俺に対して、列が最後の移動を開始するまで、ズッと平謝りし捲くってた。

もぉこれには、心の中で笑い死にしそうになったわ!!

……ってな様な、こんなお笑いイベントが有ったので、意外と退屈せずに、漸く、コミケ会場へ向かう列が動き始めた。

(↑結論的には、散々、人に並ばさせて置いて、時間ギリギリに来て、心の中で笑ってただけの最低な俺)

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>

ネットさん……超女の子慣れしてないだけの、生粋のオタクさんでしたね(笑)

まぁ、そんな人の前に『浜辺美波さん級の美少女』が突然現れたら、こう成っても仕方がないと思います。

いや、正直言えば、此処まで酷い事には成らないとは思うますが。

一般男性でも、これは動揺して対応出来ないと思いますので、ネットさんの反応は、結構、普通の行動なのかもしれませんね(笑)

さてさて、そんな中。

そんなネットさんと一緒に、コミケに参加していく倉津君なのですが。

この後、倉津君は、一体、どう言う行動を取るんでしょうね？

もし、少しでも、そこに興味を持って頂けましたら、是非、また遊びに来て下さいねぇ～～～(੭ु´･ω･`)੭ु⁾⁾

意外と、ちゃんと行動してるみたいですので(笑)