最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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234 不良さん、女子特有のコンボが炸裂する現場を目の当たりにする

公開日時: 2021年9月28日(火) 00:21
更新日時: 2023年9月6日(水) 20:52
文字数:2,007

●前回のおさらい●


 男性陣の救援要請に成功した倉津君。

そして女性陣の元に戻ったと同時に、とある影がその場に近づいて来た。


早くも救世主登場か!!

「なんだよ。誰が、海岸で、こんなに女を侍らしてるのかと思ったら、マコッちゃんじゃん!!」


性欲の権化ゼンだ。



「げっ!!ゼン」

「なんだよ、なんだよ、マコッちゃん。こんな良い女を浜辺で1人占めしちゃってよぉ。俺も、ちょっとは仲間に入れてくれよ」


う~~~ん、どうしたもんかな?


コイツは、人としてダメな人間だから、敢えて、さっきも呼ばなかったんだが……流石にゼンとは言え、この現状を目の当たりにさせて、このまま追い返すのは、あまりにも無慈悲ってもんだよな。


かと言ってだな、コイツは性に関しては見境が無いしな……


……しょうがねぇ。

此処は、全ての判断を女性陣に委ねるか。

女子達が認めてくれて、上手く仲間に入ってくれれば、それはそれで良しとしよう。


危険性は伴うが、他の連中が到着するまでの間繋ぎ位にはなるだろうしな。



「……って、あっ!!奈緒だ、奈緒。噂の奈緒だ!!うぉ~~~!!生で見ると、マジ、スゲェ超可愛いな。なぁなぁ、俺、ゼンって言うんだけどさぁ。あっ、あの、奈緒はさぁ……」

「君ねぇ。私、君とは初対面なんだけど。なんでそんな君に、私、呼び捨てされなきゃイケナイの?悪いけど、私、クラの彼女だから、気安く話し掛けないでくれる」


あっ……イキナリ呼び捨てされて、緒さんを怒らしちまったな。


ダメだコリャ。



「あの、おっ、俺……」

「あぁ、じゃあ、私もパス。話し掛けないでね」

「だったら、あたしも当然パスだね。……なんて言うか、顔が嫌い」

「だよね。有り得ない顔しるくせに、此処に入って来て欲しくないよね」

「あぁ、よく見なくても、生理的にも受け付けない顔だね。……かなり嫌かも」

「ホントだね。私も生理的にパスかな……」

「キモッ」


うわっ!!出たよ、地獄の連続コンボ!!

奈緒さんを切欠に、ゼンの奴、美樹さん達や、咲さんや、電波(千尋)にボロカスに言われてやがる。


哀れな奴だな。


まぁ、この状況下で、奈緒さんを敵に廻した時点でOUTだったな。


だがゼンは、それで諦める様な柔な男じゃなかった。

まだ懲りもせず、今度は、素直に声を掛け出した。


流石、性欲の権化と言わしめる男。

性に賭ける意識は、人一倍……ハンパねぇ!!


けど、流石にあれだけ酷い事を一気に言われたんだから、綺麗な青筋が1本立ってるけどな。



「あっ、あのよぉ。オマエってさぁ、マコッちゃんのクラスの有野だろ。おっ、俺1組のゼンって言うんだけどさぁ。俺、前から有野の事、結構、気に掛けててさぁ。良かったら……」

「あっ、あの、ゼン君、ごめんなさい。僕、真琴君の事が好きだから、その……ごめんなさい」

「キモイのよ、アンタ。素直ちゃんは私のだから、気安く声掛けないでくれる。素直ちゃんが穢れる」

「ははっ……面白い事を言うな、アンタ。人間、話したぐらいじゃ穢れねぇし」

「そうでもないよ。アンタの場合、話してるだけでも穢れそう。なんか素直を見る眼が、すっごくやらしいもん。妊娠しそう」

「そっ、そんな訳ねぇだろ」

「ちょ……コッチ見ないでよ。妊娠するから」

「オイオイ、なんもしてねぇだろ」

「うわっ!!気持ち悪い。あっち行ってよ」


はい、再びコンボを炸裂して撃沈。


しかしまぁ……よくもあれだけ酷い事が言えるもんだな。

まぁ前回の件が有るから、美樹さん達は、ゼンの事が、相当嫌いなんだろうけどな。


だったら仕方ない、仕方ない。


それでもゼンは、更に青筋を顕著に浮かべながらも、そのフラれた足で椿さんの元に行く。


少しは懲りろよな、オマエ。



「あっ、あの、おねぇさん、綺麗ですね。良かったら……」

「ダメだよぉ、ゼン君。椿はねぇ、浩ちゃんの彼女だからダメなの……ごめんなさい」

「へっ?」


いつものあれだな。


椿さんの容姿と言動が一致しないから、頭の中がパニックになる。


これもまぁ良くある話だ。



「だからアンタさぁ。此処に居る全員が、アンタの事が嫌だって言ってるんじゃない。まだ、そんな事も解らないの?」

「うるせぇなぁ。俺ぁ~アンタには、なにも言ってないだろ」

「なに言ってるのよ。完全に、誰にも相手にされてないじゃない。馬鹿じゃないの?」

「るせぇぞ!!ブス!!」

「ちょっとぉ。真美の、どこがブスだって言うのよ?って言うか、自分の顔を良く見てから言葉を吐いたら、どうなの?そんな酷い顔を恥ずかしげも無く晒して置いて、よくもまぁ、そんな厚かましい事が言えるよね。気持ち悪い」

「なっ!!」

「「「「帰れ帰れ!!あっち行けぇ~~~!!」」」」

「グッ!!」


チ~~~ン!!ご愁傷様です。


あぁ……にしても、このパターンは最悪なパターンだな。


いや、あの、これは美樹さんとかの話じゃなくてだな。

最後に残ってる女子って言うのが……『ステラ』だって言うのは、あまりにも最悪な状況じゃねぇか?


……これはもぉ100%終わったな、ゼン。

その女に声を掛けた時点で、オマエは生まれた来た事すら後悔する事になるぞ。


それでも、ゼンの女性に対する欲求は止まらない。


本物のアホだ。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>


登場したのは性欲の権化『ゼンちゃん』でしたね。

倉津君にしたら、なんともガッカリな展開でしたでしょう(笑)


そして、そんなゼンちゃんが女性陣に話し掛けて撃沈して行く中。


最後に残った女性が……ステラさん。


これはもぉ確実に終わりましたね……ち~~~んΩ\ζ°)チご愁傷様です。


ですが、その予定通りの展開になるのか!!

次回、そこが明らかになりますので、良かったらまた遊びに来て下さいね~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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