最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1466 奈緒さんのとあるお願い

公開日時: 2025年2月8日(土) 00:21
文字数:2,063

●前回のおさらい●


 再度、キッチリ『これからも一緒に居よう』と決意した倉津君と奈緒さん。


これでも、もぅ問題はなにもなしか!!

 ……そうやって会話した後。

30分程の時間が経過して、現在、朝の4時ぐらいに成っていた。


その間、俺と奈緒さんは、裸のまま一度たりとも離れる事無くピタッとくっ付き。

無言で、布団の中で抱き合っていたりしてたんだが。


フッとした瞬間に、奈緒さんが優しい笑顔を浮かべながら再び話を始めた。


なんだろうな?



「……ねぇクラ」

「うん?なんッスか?」

「幸せ?」

「あぁ、はい、そうッスね。スゲェ幸せッスよ。こうして奈緒さんが、俺の横に居てくれるだけで幸せの極みッスね。言う事なしッス」

「ふふっ、そっか。ありがとう」

「いやいやいやいや、コチラこそ、こうやってまた俺の横に居てくれて、ありがとうッス」


……ってな話をしてきたんだが。


どうしたんッスか、奈緒さん?

なんでまた、急に、そんな当たり前の事を言い出したんッスかね?


なんか思う所でもあったんッスか?



「ふふっ、そっか。私と同じ様に、クラも、こうしてる事に幸せを感じてくれてるんだね」

「まぁ、相手が奈緒さんッスからね。それは当然ッスね。……ってか、さっきから、どうしたんッスか?」

「うん。あのね、クラ。実は、クラにはお願いが有るんだけど……聞いてくれる?」


ほぉほぉ、なにかと思えば。

なにか俺にお願い事があるから、こういう話の振り方をして来た訳ですな。


じゃあ、そのお願いとはなんッスかね?


俺に遠慮なんかは無用なんで、ズバッと言ってくれて良いッスよ。



「はいはい、なんッスかね?俺に出来る事なら、ドンドンとなんでも言ちゃって下さいよ」

「ホント?クラにしか出来無い事なんだけど。ホントに聞いてくれる?」

「俺にしか出来無い?……あぁ、だったら尚更、言って貰って結構ですよ。隠されてたんじゃなにも解らないッスからね」

「そぉ?でも、本当に、お願いして良いの?」


なんだ?

いつもなら比較的ストレートに願いを言ってくるのに。

今回に限っては、奈緒さん、やけに焦らしてくるし、豪く溜めを作った話し方をするなぁ。


その願いって、それ程、言い難い内容なのか?

それとも、なにか?

お願いの規模がデカ過ぎて、俺に出来るか、どうかが不安になっちまってるのかな?


ふむ、もし仮に、そのドチラかであるならば、俺……後者に一票な。

この態度からして、どう考えても、その可能性が高いような気がしてならない。


まぁでも、こればっかりは聞いてみないとわかんねぇんで。

取り敢えずは、やや警戒しながらも、話を進める事にしよう。



「勿論、良いッスよ。どうぞ、遠慮せずに全部纏めて言っちゃって下さい」

「じゃあ、言うけど……あの、あのさぁクラ」

「はいはい、なんッスかね?」

「私と一緒にアメリカに行ってくれないかなぁ?アメリカで一緒に生活してみない?」

「へっ?」


えっ?なに、どう言う事?


いやいやいやいや。

奈緒さんの言ってる意味は、ちゃんと理解してるんだぞ。


簡潔に言えば『アメリカで同棲しないか?』って話をしてるんだからな。


けど、なんで急に、そんな話が出て来るんだ?


おかしいなぁ?



「あぁ、いや、色々とクラの事情も有るとは思うんだけどね。もぉ一秒たりとも、クラとは離れたくないんだよね。……こんなに好きなのに1人ボッチは寂しいよ」


がぁ……考えてたら、更にそう言う追撃が来ますか。

どう言う理由かと思って警戒してたら、そう言う系列の理由だったんッスね。


けどまぁ、確かに、今の状況下じゃ、こう言う提案が奈緒さんの口から出ても、おかしくはない発言だよな。

特にさっき【2人で一生に一緒に居よう】って、再度誓った所だったしな。

それに俺自身も、今のこの時間にスゲェ幸せを感じてる面しかないんだから、奈緒さんとは気持ち的には同じだから、彼女言い分としては、本当になにもおかしくはない。


……んだがな。

これは同時に、非常にマズイ状況でもあるんだよな。


それが、なにか?つぅとだな。


俺さぁ……テッキリ、さっきの眞子から奈緒さんにあった電話で、奈緒さんには、モジャの件が伝わってるものだと思い込んで、奈緒さんと話をしてたんだよなぁ。

けど、この様子だと、まだモジャとサイトを作る話って話自体が、奈緒さんにはまったく伝わってなかった様子。


それが伝わってないからこそ、奈緒さんの口から、こういう有難い提案が出てきてる訳なんだが。

今からそれを伝えないといけないと思うと、あまりにもグツが悪すぎるんだよなぁ。


・・・・・・


うっわ~~~……それにしても、どうしたもんだ。

多分、奈緒さんは、俺がOKだと言う期待してる筈だから。

この後の事を考えれば考える程、最悪な展開しか予想出来ない。


ホント、マジでどうしたもんだ、これ?

俺なんかじゃあ瞬時に、これに対する差し障りない回答を奈緒さんにするなんて、早々に出てくるもんじゃないぞ。


こりゃあまさに、四面楚歌っと言っても過言じゃない状況。

俺が、それに気付いてなかったとは言え、こりゃあまた致命的なミスをしちまったもんだ。


(´Д`)ハァ…

もう、そんな俺のミスのせいで、折角の奈緒さんとの幸せな時間が台無しになるかもしれねぇじゃねぇかよ。


俺、馬鹿じゃねぇのか?


だっ……誰か助けちくり!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


はい、これが【2人で一緒に居よう】っと発言して発生した問題発生です♪


倉津君、まだ奈緒さんに『新しいサイトを作る事を伝えてなかった』っと言うか。

勝手に眞子が電話で伝えたと錯覚して、此処が疎かになってしまっていたんですね(笑)


アホですね。


まぁまぁ、倉津君がポンコツなのは、いつもの事なので、アレなんですが。

ポンコツとは言え。

これは、なんとしても解決しなきゃいけない問題なので、次回はアホの子に頑張って貰いましょう♪


……ってな感じの話を書いていきますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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