最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1475 引っ越しの前準備開始

公開日時: 2025年2月17日(月) 00:21
文字数:2,447

●前回のおさらい●


 奈緒さんと沙那ちゃんが朝風呂に行ってる間に、引っ越しの手続きを始めた倉津君。

そしてまずは、賃貸の貸主に成る父親の元に、嫌々ながらも向かって行ったのだが……

 そうやって、いつもの様に心の文句をブツブツ垂れながらも、糞鬱陶しいだけの親父の部屋の前に到着。


だが、親父の部屋の障子を見た途端。

俺は突然、気分が乗らなくなり、完全にヤル気が失せた。


なんでか?って言うとな。

どうにも、この糞親父の部屋の中からは、友美さん(義母)じゃない他所の女を連れ込んでるっぽい雰囲気がプンプンしてやがるんだよ。


実際、小声ではあるが、明らかに友美さんとは別の女性の声がしてるしな。


(´Д`)ハァ…もぉ、マジで、この糞親父だけは。


一応、このアホ親父の部屋の前に着くまでは、面倒臭いながらも、ちゃんと交渉するつもりではいたんだがな。

交渉する相手方が、これじゃあ、まともに交渉する気も消え失せるってもんだ。


年がら年中盛りやがって……馬鹿じゃねぇのか?


そんな訳で俺は、一応、中に軽くだけ声を掛けてから、無作為に障子を開け。

親父と愛人が居るであろう部屋の中に、問答無用でズカズカと入って行ったんだが……


案の定、糞親父は、他の女と懇ろ(ねんごろ)に成って、布団に寝転がってやがる。

しかも、それだけに留まらず。

生意気にも、その布団の上でタバコなんぞを噴かしてやがって、なめてんのかテメェは?


オマエさぁ……月9かなんかのドラマの見過ぎなんじゃねぇの?

ヤクザのオッサンが流行物のドラマの真似をしたって、全然格好良くねぇんだよ。


Ⅴシネジジィの分際で、なにかを勘違いしてやがるんだ!!


ホント、この糞親父だけは、何所までも勘違いした傍迷惑で最低な男だな。


まぁ、それ以前の問題としてよぉ。

普通は自分の嫁が居る家に、堂々と他所で作った愛人なんぞを連れ込むか?


この馬鹿親父だきゃあ、死ね・死ね・死ね!!


さっさと天に召されて、天国のエコ地獄にでも落ちてやがれ!!

(↑天国はエコが基本だから、オッサンには、地獄に落ちるより辛い筈だからな)


……なんて、目一杯、心の中で親父を罵ってる訳なんだが。

一応は、このふしだらな下半身丸出し親父が、あの橘家に貸す家の家主ではある訳だから、どれだけ嫌であっても最低限の筋だけは通さなきゃならない。


だから俺は、糞親父に対して。

『オイ、親父。あのウチの近くにあるボロ家、人に3万で貸すからな。使ってねぇから、別に良いだろ?』って、死ぬ程、面倒臭そうに言ったら。

糞親父は、新しい女を誑し込んで、やけに機嫌が良いのかして。

1つ返事で『面倒な手続きを、おまえが全部責任を持って受け持つなら構わない』等と生意気にもほざきやがって、意とも簡単に了承しやがった。


それが、余りにも気の抜けた回答だったんで、一瞬、自分の耳を疑ったんだが。

糞親父が、愛人の乳を揉みながら、それ以降、コチラを向く素振りさえ見せなかったので、深く追求するのはヤメた。


ワザワザ、面倒を背負い込む必要はねぇからな。

それに相手方の態度が、どうあれ。

これで親父に対する筋は通したのだから、後々文句を言われる筋合いもない。


故に、もぉ此処には用は無しだ。


後は、俺の知らない女とでも、褥(しとね)にでも狂っててくれ。


そして出来れば、今日、明日中にでも死んでくれ。


その愛人の膣痙攣に拠る腹上死でも良いから、サッサと、あの世に旅立ってくれ……


オマエの冥福を、心から『祝って』やるからよ。


***


 ……っで、そんな風に糞親父との話がアッサリ付いたので、俺は、更に此処から移動。

『金の貸付』や『不動産の賃貸』を担当している玄さんの元にやって来た。


理由は勿論、賃貸の於ける、必要な書類を纏めて出して貰う必要性が有るからだ。


けど、玄さんに頼むと、結構な時間が掛かる。


まぁ、なんと言うか。

ウチは、こう見えて、結構扱ってる物件がかなり多いから、玄さんが時間が掛かるのも頷けるってもんなんだが……


玄さんよぉ。

アナログで書類を整理するのも結構なんだけどな。

いい加減、少しはパソコンを扱える様になった方が良いと思うぞ。


時代に取り残され過ぎだろ。


……っとまぁ、玄さんに対する多少の文句を言いながらも。

必要な書類を全部鞄の中にかき集めて、玄さんの元も後にする。


***


 ……さて、流石に『準備をする』と言ってもだ。

これ以上は、奈緒さんと、沙那ちゃんが風呂に入ってる時間だけでは到底全部をこなすのは無理なので、この書類を持って、ちょっと台所に寄ってから自室に帰って行く。


そんで、自室に戻り。

コタツに入りながら、タバコを噴かし、契約書類をボケ~~~っと眺めながら、奈緒さん達の帰りを待って居たら。


また突然、面倒な事を思い出す。


『保証人』だ。


まぁ、勿論、こんなものは、知り合いに貸すだけなんだから、本来は適当に書いて置けば、なぁ~~~んの問題も無いんだがな。

不動産を担当の玄さんが、そう言うのを、意外なまでにキッチリしないと嫌がる性格だから、なぁ~~~んとなく、此処をキッチリして置かないとマズイと判断する。


そんで、必死に成りながら、保証人を誰にするかを思案し始める訳なんだが、意外と誰も出て来ない。


……って、言うのもな。

沙那ちゃんの親父さんは元々天下の風来坊。

今の今までキャンピングカー生活なんてものをして来てるから、保証人に成ってくれる身近な人なんて、早々には居るとは思えないんだよな。


実家は勘当されてるみたいだしな。

なので、何所を、どう考えても、此処は期待薄なんだよな。


そうなるとだ。

自ずと、順当なラインである俺の知り合いで、保証人に成ってくれる人を当たるしかないんだが……

悪い事に、俺の知り合いは、自分で稼いでる人間が多いとは言え、大半が未成年。


これじゃあ、保証人としては成立しない。


……っと成るとだ。

未成年じゃない嶋田さんや、康弘。

それに椿さん、なんて名前に注目せざるを得ない状態に成ってくるんだが。


その3人に頼むのも、些か、お門違いも良い所。


まずにして、康弘になんて頼めた物じゃないし、金銭が絡む問題だけに、嶋田さんや椿さんに保証人に成って貰うのも気が引けるしなぁ。

(↑特に嶋田さんは、保証人って言葉だけでも嫌がりそうだしな)


さてさて、こりゃあ、どうしたもんだ?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


倉津君、こういう事だけは、ホントキッチリしてるんですよね(笑)


まぁ、知り合いに貸すとは言え。

何か遭ってからじゃ、後々面倒な事に成りますので、この行為自体は順当と言えば順当な行為なんですけどね。


さてさて、そんな中。

こうやって、賃貸に於ける保証人の問題が浮き彫りになったのですが。

此処を、どう解決するつもりなんでしょうね?


……っと言うか。

奈緒さん達がお風呂から帰って来るまでに、これは解決できる問題なのでしょう?


次回は、その辺の細かい部分を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾



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