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殴り書き書店
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1448 大型イベント眞子争奪戦の扱い

公開日時: 2025年1月21日(火) 00:21
文字数:2,478

●前回のおさらい●


 軽くではあるが、まずは人事面と、今後の方針についてが決定した。


だが、その程度の決定で細川君の話が終わる事も無く……

「だよな。……っで、なんの話だ?」

「さっき、ちょっと話に上がった、2月に組む眞子助のバンドの話さな。あの『例の争奪戦』を、どう利用するかも重要ポイント。此処は、早期に考慮すべき事なんじゃないかい?」


なるほど。


なんの話かと思えば【眞子争奪戦】の件か。


あのイベントって、サイトの立ち上げ時期的よりかは、やや時期がずれると言っても。

あれだけ大々的なイベントなら、そこに着目し、重要視する気持ちも解るな。


なんと言っても、あのイベント1つで、ウチにとっては大きなイメージアップを狙えるチャンスだからな。


ただ……問題なのは、眞子が、それを、どう捉えてるかが問題だな。

コイツの意見如何では、サイトの方向性を色々と模索しないとイケナイからな。


こりゃあ確かに難問だ。



「あぁ、そこな。……因みにだが、アンタには、なんか良いアイディアは有るのか?」

「勿論さな。一応ではあるが考えてある。ただ、俺の案って言うのは、眞子助の気持ちを考えると、ちょっと残酷な物になるかも知れないけどな」

「残酷って……なにをさせる気なの?」


うちサイドの人間に成った時点で、眞子への恋愛感情は抑えて、容赦無く接するか。


けどなぁ。

そうやってモジャの気持ちは徹底してるとは思うが、眞子は、崇秀の彼女だからなぁ。

あんまり、コイツに負担が掛かる様な、無茶な注文はしてやらないで欲しいんだよな。


まぁ、そりゃあな。

こんな甘っちょろい事を言ってる時点、ビジネスマンとしては『100%失格の烙印』なのかも知れないけどよぉ。

コイツも、かなり無理をして、コッチ等サイドに付いてくれてる以上、少しぐらい妥協してやらないと、気持ちが離れちまうしな。


どちらに転んでも容赦は必要だ。



「いや、考えてはいるんだがな。そこは、どうするか迷ってる所なんだよ。眞子助に負担が大きく圧し掛かる企画だからな。……だから、まずは、どうしたいかを2人の意見を聞きたいんだが」


そう来るか。


なら、俺なりに分析した見解を話すしかないよな。



「そうだな。俺としては、企画どうのこうのより、まずは眞子が世間から顰蹙を買わない様にするのが一番重要だと思うな。この一件は、今後のサイト側のイメージにも関わる問題だからな」

「……真琴ちゃん」


いやいや、そんな心配しなくても、変な事は言わねぇから安心しろって。


寧ろ、俺が目一杯フォローしてやるからよ。


いや、それが寧ろ眞子を不安にさせてるのか?



「なるほど。なら、具体的には、どうするんだい?」

「まぁそうだな。単純に考えれば、争奪戦前に、ウチと、GUILDが協力関係にある事をメディアに発表して、その要が眞子である事を宣言する。そうすりゃあ、サイト側のイメージも、眞子のイメージも悪くないと思うんだが」


どうッスかね?


インパクトは薄くなっちまうかもしれないが、ギリギリ妥協出来る順当な草案だと思うんッスけどね。


まぁ、敵対組織としては、どうなんだって話だがな。


それでもよ。

下積み期間と称するなら、それでも効果は有ると思うんだけどな。


この辺が、良い落し処じゃね?



「なるほど、旦那は、あのイベントをそう言う風に捉えてる訳な。……じゃあ、当事者の眞子助は、どうなんだい?どんな風に考えてる」


此処で『私も同じだ』って言え。

そうすりゃあ、俺が多数決でゴリ押ししてやるから。



「私は……違うかな」


あれ?


「ほぉ、なら、どう考える?」

「私はね。真琴ちゃんの意見とは真逆で、あのイベントには、インパクトが一番大切だと思うの。そりゃあね。確かに真琴ちゃんの意見は、私の事を考えてくれてる有り難い意見ではあるんだけどね。……正直、甘いと思う」

「それは、なんでだい?」

「よく言うよ。本当は細川君も、真琴ちゃんも解ってると思うんだけど。……これから私達が相手にするのって崇秀さんだよ。私を庇ってくれる様な真似をしてて上手く行く訳ないじゃない。そんな甘い事をしてたら、対抗組織にすら成り得ないと思うんだけど。……どうかな?」


いや、それはな。

オマエに言われなくても、嫌な程、重々承知してるけどよぉ。


だからって、オマエがドロ被りするのって、どうよ?

今の言い様じゃあ、どうせまたロクデモナイ事を思い付いたからこその意見なんだろ。


だったら、俺は甘いと言われても、俄然反対だな。



「流石、彼女だな。仲居間の事を良く解ってる。……アイツに甘い所を見せるのは危険だからな。そんな事をしたら、付け入る隙を与えるだけで、なにも良い事はない。俺も、眞子助の意見に賛成さな」

「ちょっと待てよ。それじゃあ、眞子の負担が大きいだけじゃねぇのかよ。コイツが1人で損するだけじゃん」

「そうさな。ただな、何事にも犠牲は必要だ」

「オマエ、ふざけんなよ!!眞子を犠牲にして、サイトを盛り上げようって言うのかよ!!そんなの絶対にダメだ!!ダメに決まってるだろ!!」


気持ちは解るけどよぉ。

それじゃあ、泥被りしただけ、眞子の世間でのイメージが悪く成るだけじゃん。


『協力してくれる』って言ってくれてる人間に対して、そりゃあねぇんじゃねぇの?



「あぁっと、ちょっと待って、ちょっと待って。私、別に、犠牲に成るつもりなんかないよ。言葉で、ちょいと魔法を掛ければ、そんなに『世間での顰蹙を買わなくて済む』筈だから」

「オイ、それ、ホントに大丈夫なのか、眞子?本当にオマエが顰蹙を買わないんだろうな?」

「まぁ、そりゃあ0って訳には行かないけど。そんなに酷い顰蹙を買う事は無いと思うよ。しかも、インパクト抜群でね」


マジで……大丈夫か?


今までの経験からして、直ぐにオマエってロクデモナイ事を考えるから、その辺はあんま信用出来無いんだよな。


あぁ……人としては信用してるけどな。



「因みにだが、なにをやるつもりだい?」

「決まってるじゃない。争奪戦の最後に移籍を宣言して、世の中にインパクトを与える」

「なるほど」

「オイオイ、眞子!!それじゃあ、GUILDのヘビーユーザーから大顰蹙じゃないかよ!!」

「大丈夫、大丈夫。モノは言い様だから」


マジで、なにを言う気だよ?


そう言う時のオマエは、ほんと呂布奉先か、松永久秀並に信用出来無いな。


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


2つ目の草案は【眞子争奪戦】の件。

GUILDが世界規模で行うイベントなだけに、新興サイトとしては、そりゃあ重大な話にもなりますよね。


本編でも書きました様に、サイトの知名度を上げる最初のチャンスとも言えますし♪


……っで、そんな中。

倉津君は、眞子の立場を重要視した考えを持ち。

それに対して、当の本人である真琴、細川君はインパクトが大事っと考えてる様子。


さてさて、どちらの意見が通るのか?


次回は、その辺を書いていこうと思いますので。

良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾


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