最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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1493 インターバルトーク

公開日時: 2025年3月7日(金) 00:21
文字数:2,650

●前回のおさらい●


 山中君のお陰もあって、順調に進むリフォーム。

ですが、定期的に休憩を取る事も大事なので、取り敢えずは2時間おきには休憩タイム♪


そして倉津君は早速、タバコに火を着けてた(笑)

「ぷはぁ~~~、生き返るなぁ~~~」

「なんやコイツ?タバコ吸うただけで生き返っとるわ。奇妙なやっちゃな」


奇妙じゃないぞ。

此処は、全然、奇妙じゃないんだぞ。



「アホか。タバコ吸う奴にとっちゃあ、この瞬間が一番ホッとすんだよ。FFのエリクサーに匹敵する回復力だぞ」

「そうなんか?そのエリクサーとやらが、何かは知らんけど。ケッタイな習性やのぉ」


エリクサーは知らなかったか。


でも山中よぉ。

オマエも中学生なら、最低限FFと、ドラクエ位は押さえとけな。


ドラムばっかり叩いてたら、その内、学校で一般学生との話題に着いて行けなく成るぞ。


これは忠告だ。


そして、話が上手く乗らなかったので、話を転換してやる。



「まぁ、吸わん奴には、この感覚は解らんわな。……しかしまぁ、なんだな」

「なんやねん?」

「最初に此処に来た時は、家の中を見て、絶句絶望したもんだが。綺麗にすれば、綺麗に成るもんなんだな」

「まぁな。まだ外観やら、内装やらが、かなり残っとるから、全然終わってはせぇへんけど。まぁそれでもや。俺が来た時よりは、ちょっと位、マッシには成っとるやろ」


いやいや、その辺については、マッシなんてレベルの低い話じゃねぇよ。

俺が来た時なんざ『こんな所、人の住む所じゃねぇ』って、一人で発狂するぐらいの酷い惨状だったからな。


それに比べりゃオマエ。

もぉ、これは、十分に人が住める域じゃねぇかよ。


オマエを褒めるのは、非常に不本意で不愉快な気分になる話なんだが……マジで大したもんだ。



だから、もぅひと頑張りしろ。

(↑余計な一言(笑))



「いやいや、この時間だけにしては十分過ぎる程の出来栄えだと思うぞ。言いたかないが。こりゃあマジでオマエのお陰だわ」

「なんやオマエ、気持ち悪いな。なんぞ含みがあるんちゃうやろな」


ギクッ!!含ミナンテ無イヨ。

(↑棒読み)



「いっ……いやいや、今回に限っては、マジで感心しただけだ。ダメ人間の淫獣でも、なにか1つ位は取り得が有るもんだなってな」

「まぁなぁ。淫獣かて生き物や。なんか一個ぐらいやったら、世間の役立つ技能ぐらいやったら持ってるやろうしのぉ。俺も人の役に立てて嬉しいわ。……って!!誰が淫獣じゃ!!」


長い長い。


ボケが長いですぞ。



「アナタ様ですぞ。……ってか淫獣」

「なんや?」

「結局、淫獣で良いんかい!!」

「余計な突っ込みはイラン。んで、なんやねん?」


Σ(゚д゚lll)ガーン!!

お笑い大好きの関西人、山中師匠が、俺のツッコミを完全に拒否しただと!!


オマエ……熱でも有るんじゃねぇか?


つぅか、疲れて、ダルイだけだな。


すまぬ。



「いや、なんて事はねぇ話なんだがな。素直とは、どうなってんだ?」

「ブッ!!なっ、なんやねん急に。なんで、そないな話題が、脈絡もなく湧いて来るねん?」

「いやな。本当に、なんて事ねぇんだけどな。さっき、俺の話をした時、俺には、奈緒さんが必要だったって話に成っただろ」

「おぅ。成ったのぉ」

「だからよぉ。オマエにも、必要な人間が居ると思うんだよな。……っで、それが『素直なのかなぁ?』って思って、聞いただけだ」

「あぁ、なんや、そう言う事か。……けど、そう言う捉え方すんねんやったら、今の所、アリスは微妙やな」


あれ?そうなのか?

話題を変える為に適当に振った話なんだが、なんかシリアスな方向の話に成ったな。


……いや、嘘。

実はさっき、あの話が出た時からズッと気にはなってたんだよな。



「そりゃあまた、なんでだよ?」

「いやな。確かに俺はアリスの事が好きゃけどやな。まだ『お互いを支えあって行こう』って言う程の認識ではないんやわ。ドッチかって言うたら、今はまだ『庇護対象として手元に置いておきたい』って思うてる節が強いんやわ」

「あぁ、そう言う事な。……確かに、今の素直じゃ支えあうって感じじゃねぇもんな。子供っぽい面が抜け切ってないし」

「まぁ、そやな。そやから、まだ、付き合うたとしても、オマエの所みたいな関係には成られへんのちゃうか」


なるほど。

人の捉え方によっちゃあ、恋愛の形も様々な形に成るもんなんだな。


なので、この場合はどちらかと言えば『庇護対象』とか言ってるが『素直と普通に恋愛を楽しみたい』って感じの雰囲気だな。


しかしまぁ、恋愛は、付き合う相手によって変幻自在に変るもんなんだな。



「ふ~~~ん。……っで、結局、進展の方はどうなんだよ?」

「今の所、進展なしやな。……まぁ、そやけど、別にオマエに拘っとる様子はないみたいやねんけどな」

「だよな。まぁ実際の話は解んねぇけど」

「まぁな。そやけど、オマエに対する片思いが終わった所で、直ぐに、次の恋愛に行ける程、アリスは器用やないからなぁ。……まぁ、そやから、今の所はゴチャゴチャ言わんと、アイツのタイミングだけを待ってたんのが、俺の役目なんちゃうか?」

「だな。……けど、オマエって、ホント我慢強いよな。俺なら、そんな我慢は到底出来ねぇぞ」


即断即決。

相手の心にズケズケと入って行くのが、俺と言う生き物らしいからな。


俺は面倒なのが苦手だ。


欲しい物は、どうやってでも欲しいし。



「まぁなぁ。そやけどオマエ。我慢出来ひん言うたかて、自分が一番欲しいもんやぞ。それやったら、ちょっとぐらい我慢するもんやろ」

「まぁなぁ」

「それにのぉ。オマエんとこみたいに、トントン拍子に行くのも珍しいぞ」

「そうなんか?前にもオマエ、そんな事を言ってたけどよぉ。そんなにウチって珍しいか?」

「そやな。オマエと、奈緒ちゃんは相性もえぇみたいやし。お互いが尊敬しあって、本気で好き合ってるやんけな。こんな奇跡的なカップル珍しいぞ。ホンマ、色んな意味で羨ましい位、お似合いやで」


オマエ……そんな良い風に、俺達の事を見ててくれたんだな。


実は、良い奴なんだなオマエって。


いやいやいやいや。

前々から見所のある男だとは思っていたんだが、此処まで俺等の事を良く理解してくれてるとはな。


よっ、良かったら、俺のタバコ吸うか?

何本吸っても良いぞ。

(↑基本的に調子の良い俺)



「そっ、そうか?じゃあよぉ。オマエと、素直が、俺と、奈緒さんみたいな関係に成れると良いな」

「ホンマやな。俺も、是非そう成って欲しいもんやわ」


あら、今度も、やけに素直ですな。


オィちゃん、またしても驚きですぞ。


……っとまぁ、そんな会話が休憩中にあって。

俺が二本目のタバコに火を着けた時、突然、コチラの方に向かってお化け4tトラックが現れ。


俺と、山中の真横に横付けされた。


なんだコイツ?


『危ねぇ真似しやがるなぁ』っと、思ってたら……おや?


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


どうやら倉津君。

最初に壁を塗っていた時から気に成っていた『素直ちゃんの話』を休憩中にブッ込んで来た模様ですね(笑)


そんで、その回答が「特に進展なし」との事なのですが。

特に迷惑されてると言う訳でもなさそうなので、案外、山中君と素直ちゃんは、このまま上手く行くのかもしれませんね。


構いと、構ってチャンで、相性も良さそうですし(笑)


さてさて、そんな会話が終わった所で。

なにやら4tトラックが、倉津君達の元にやって来たみたいなのですが。


一体、何物が現れたのでしょうか?


まぁこの時点で『助っ人』っと言う事だけは間違いないのですが。

果たして、助っ人としても、誰なのでしょうか?


……ってな話を、次回は書いていこうと思うのですが。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾



因みに、この人物。

以前にも出演したキャラクターなんですが、当てたら凄いです(笑)


読み終わったら、ポイントを付けましょう!

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