最後まで奏でられなかった音楽

どこかお間抜けDQNな不良さんのゆったり更生日誌(笑)
殴り書き書店
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662 考えが甘かったです……はい

公開日時: 2022年11月30日(水) 00:21
更新日時: 2023年1月20日(金) 12:20
文字数:2,458

●前回のおさらい●


 奈緒さんとの話し合いが終わり。

崇秀を部屋に招き入れようとした眞子だったが……奈緒さんはそれを拒絶。

理由は、美意識の高い彼女が、今の自分の姿を崇秀に見せる訳にはイカナイと言う理由で(笑)


なので眞子は、崇秀の足止めを命令されるのだが……上手く行くのか?

 はいは~~い♪


気を取り直して立ち上がった後は。

足元に気を付けてきたので、今度はちゃんとコケる事も無く、柳田さんの店の前まで来れましたぁ♪


此処まで来たら、もぉ安心ですよ!!


後は、このまま店に入って……

店で待つ『狂音魔王』を、柳田さんの店に留める事が出来たら……


『すね~~く!!ミッション・コンプリ~~~~ト♪』


―――なになに?『安易に考えすぎると、痛い目に遭うぞ』って?


うぅん、そこは大丈夫、大丈夫!!

こんな程度のミッションは、眞子の任せれば、朝飯前!!


全てが、万事上手く行くって!!


だって、だってさぁ。

どう考えても、崇秀を柳田さんの店に留めるぐらい、俄然余裕だも~~~ん!!


いつもみたいに馬鹿話してればOK!!


『チョチョイのプイ』ですよ。


***


 『キィ~~~』っと、少し軋んだ様な、非常に嫌な音がする錆付いたボロ扉を開ける。


そんで、店内をキョロキョロと見回すと。

開店時間がPM21:00~翌朝のAM6:00までなので、当然お客さんは誰も居ない。

此処の店主の柳田さんと、狂音魔王の崇秀がカウンターで、なにやら良からぬ話をしているだけ。


でも、この話は、絶対にエロ話か、ロクでもない話なのは確かだ。

何故なら真琴ちゃんが『柳田さんはエロ話しかしない』って、よく言ってたからね。


……故にね。

実際の気持ちとしては、女の子の身では、あの場に、あまり行きたくない雰囲気満載なんですよね。


でもでも、そこに行かないと、話が始まらないので、我慢して嫌々行く。

だって、ミッションを成功させないと『奈緒さんの悶絶地獄』が待ち受けているからね。

それだけは、絶対に避けたいからね。


多分……



「ごめ~~~ん、崇秀、お待たせぇ~~~♪」

「赤点だ。出直して来い。この糞モブ」


えっ?なに?なにそれ?

なんで私、イキナリ『赤点』なんて宣言されたの?


その言葉って、この世で一番聞きたくもない言葉なんだけど。

なんで君の口から、そんな嫌な言葉が飛び出して来るんだい?


大体にして……私は、全然『赤点ガール』じゃないよ。


確かに、普段は、ちょっとお馬鹿ちゃんに見えるかもしれないだけど。

最近は、ちょっとつづでも『勉強する』様にしてるから、意外と賢かったりするんだよ。


平均点は、大体65点ぐらいだけどね。

全体的に『可もなく不可もなく』なんだけどね。



「なっ、なにが?なにが赤点なの?」

「顔」

「酷い!!」

「酷いのは、オマエの顔だ。顔を洗って出直して来い。このアリーナの壁画モブ」

「もぉ、モブだ、モブだ、って、何回も言う~~~なぁ!!」


おかしいなぁ?

昨日は、あんなにハッキリと、崇秀の口から、私の事『可愛い』とか言ってくれたのになぁ。


なんで、今に限って、そんな事を言うかなぁ?


どういう心変わり?



「はぁ?モブが嫌なら『ブッサイク』だ。ブス」

「ブサイクって!!しかも、ブスって!!」

「よくもまぁ、そんな酷い顔を人前に晒せたもんだな。オマエには羞恥心ってものが欠落してやがるのか?またビッグバンから人生をやり直すつもりか?」


ちっ、違うも~~ん!!


ブスじゃないもん!!



「あの~~~っ、本気?心の底から、そう思ってる?」

「あぁ、思ってるな。可愛い素材を持ってる奴が『身嗜み』も整えず、人前に出て来るなんざ愚の骨頂だ。……オマエ、向井さんに泣かされて、そのまま、此処に出て来ただろ」


あぁあぁあぁ~~~っ、しっ、しまった!!


奈緒さんの体感型恐怖の罰ゲームが怖くて。

洗面所で『身嗜み』も整えずに、速攻で此処に来ちゃったよ。


その上、崇秀を、結構な時間『待ち惚け』させてたんだから……そりゃあ、怒るわ。



「あっ、あの、あの~~~っ、ごめん。あっ、あぁ、あのね。すっ、直ぐに、綺麗に直してくるから、ちょ、ちょっと待っててね」

「ったくもぉ、このスットコドッコイが。……オイ、ちょっと待て。オマエのヘッタクソなやり方じゃ、全然、素材が生かしきれてねぇんだ。だから、ちょっと、そこに座れ」


いやいや!!

此処は、崇秀に頼らず、眞子は、自分で頑張ってみるでゴンス。


出来るだけ、人に頼らない自立した女を目指すの!!



「良いよ、良いよ、頑張って自分でやるって。心配御無用。眞子にお任せ♪」

「やかましいわ。オマエがやってたら、折角の素材が、ゴミみたいに成っちまうんだよ。ゴチャゴチャ言わずに、サッサと、そこに座って、俺のやり方をシッカリ憶えろ」

「でもさぁ……」

「オマエ、次、反抗したら、刺青入れる機械で『モブ女で~~す♪』って、デコに描くからな。……最後の忠告だ。す・わ・れ」

「あぁ……はい。すんませんこってっす」


ねぇ……眞子ってさぁ、こんな粗悪な扱い受ける様な子だったけ?


なんかね。

奈緒さんと、崇秀以外の人は、も~~~っと、も~~~~っと眞子の事を優しく、丁寧に可愛がってくれるてた様な気がしてならないんだけどなぁ。


おかしいなぁ?


これって気のせい?

……とか思いながらも、結局、崇秀に甘えてやって貰ったりする。



「ヤッキ。悪いけど。よく熱した『熱シボ』1本くれ」

「あいよ。……また始まっりやがったな。このお節介大王がぁ」

「やかましいわ。余計な事は言わなくて良いから、サッサと寄越せつぅの」


うわっ~~~~……凄く嫌な感じの雰囲気が漂ってる。


崇秀は、柳田さんから『ガンガンに熱そうなオシボリ』を受け取るんだけど。

それを持って、何故か、凄い満面の笑みでニヤニヤしてる。

しかも、それに私の目の前で『パンパン』ってやって、熱したオシボリを若干だけ冷やしてるみたいなんだけどね。


この行為って……明らかに、私だけを威圧してるだけの様にしか見えないですけど……これも気のせいですか?

これもまた、私の気のせいだと認識しても良いもんなんですかね?



……っと、思った矢先。


顔をグィっと無理矢理上に向かさせられ、天井が見えたと思ったら……

そこからは、一切なんの躊躇もなく。

一気に、冷ましきれてない熱いオシボリを、崇秀が私の顔に乗せてきた!!


その上、自分の手を、私の顔の上に乗せて動けなくさせられる。


にゃああぁ~~~!!


ヤメテ!!


熱いぃいいぃいぃ~~~!!


最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


( ´,_ゝ`)プッ

崇秀の足止めをしに来た筈だったのですが、なんか眞子は酷い目に遭ってますね(笑)


まぁでも、崇秀の前に身嗜みを整えずに姿を見せるなんて無謀な事。

これはある意味、自業自得と言われても仕方がない状況なのかもしれませんね(笑)


……っとは言え。

此処で美容系のプロである崇秀に、色々教えて貰うのは、とても有効な事なので。

この際、徹底的に、その辺り美容関係の事を教え込んで貰うのも良いのかもしれません。


さてさて、そんな中。

崇秀は、眞子に簡単なスキンケアの仕方とかを教えていく訳なのですが。


一体、どんな手法を取るのか?


次回はその辺の基本的な部分を書いていきたいと思いますので。

ご興味がございましたら、是非、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾

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