●前回のおさらい●
特に気にする事も無く、倉津君のキス問題をアッサリ許してしまう奈緒さん。
だが倉津君は、まだ、何故許されるているのか理解が出来ない。
そんな中、奈緒さんの携帯電話から不吉な音が……
イベント発生の合図ですね(笑)
『あっ、携帯の電源が切れそうだ』
「げっ!!」
やっ、やっぱりだ……
『ふふっ、そっか、そっか。今から電話が使えなくなっちゃうのかぁ。ふ~ん。そっか、そっか。……だったら、面白い事を思いついちゃった』
げえぇぇ~~~!!
絶対になんかロクデモナイ事を思い付いたよ、この人。
辞めて下せぇ!!
「奈緒さん!!奈緒さん!!……」
『ねぇ、クラ。今からさぁ、私、君が来るまで、横浜の『とある思い出の場所』で、ズッと『待ってる』から私を見つけてみ』
「うぇ!!ちょ、奈緒さん。無理ッスよ。そんなの明らかに無理ッスよ」
『クラ……奈緒にゃんの事を、絶対、見付けてね。ぷぷっ、じゃあねぇ~~~『プツッ』』
ぎゃああぁぁ~~~!!マジで、そのまま電話を切られたぁ!!
どうすんじゃ、こんなもん!!
大体にしてだなぁ。
あの人は、自分が芸能人だって自覚が無さ過ぎるんだよ!!
ヤバイ!!ヤバイ!!ヤバイ!!非常にヤバイ!!これは今世紀最大級のヤバイさだぞ!!
人気絶頂の芸能人が、繁華街のど真ん中で待ち惚けしてるなんて、マジでシャレにもなんねぇよ。
あの人、なに考えとんじゃ!!
信じらんねぇ!!
***
……1分後。
俺は、実家の門まで辿り着いていた。
そぅ、今回、唯一、不幸中の幸いだったのは、電話が切れた場所が自宅の周辺だった事ぐらいだ。
それ以外は、正になに1つとして良い事なんてなかった。
まずにしてだな。
奈緒さんの所在地が『【横浜】って事以外、なにも解らない』
これが、まずにして最大の問題なんだが、その上『どんな格好をして待っているのかすら解らない』
付け加えて……『奈緒さんは、なにを仕出かすか解らない』
最後の解らないが、奈緒さん自身の一番怖いところだ。
けど、それだけに、そんな悠長な事を言ってる場合でもないし、寸分たりとも余裕なんてものも無い。
あの人は、本当に少しでも放って置いたら、誰も思い付かない様な奇妙奇天烈な事を平然とやってのけるからな。
兎に角、指定の場所が、最低限は横浜って解ってるんだから、こりゃあもぉ急いで行くしかないよな。
しかも、電車で行っても、行動範囲が絞られて苦労するだけの筈だから、車で行くのが順当だな。
駅周辺の繁華街エリアの範囲が広い分、車でなら捜索範囲を広げる事も出来る事だしな。
少し遅くなっても、その方が堅実だろう。
後は車で移動しながら、奈緒さんの居場所の考えよう。
今は、それしかねぇし……
……っと、その前にだ。
最低限度の用意はして行かなきゃな。
このままの格好で行ったら、学生服だから、運転中に、警察の餌食になるのは必然だし。
奈緒さんに逢った時、こんな格好じゃ、奈緒さんが変な誤解を受けかねない。
故に此処は、大人の定番スーツに着替えよう。
んで、ハッタリを効かす為に、サングラスでも掛けてっと……
後はだな。
序に、車の中に、ベースと、学生服を放り込んで置くか。
奈緒さんを探すにのに手間取ったら、何時になるかわかったもんじゃない。
一応、明日の文化祭の保険も考えて置かないといけないからな。
良し良し、取り敢えず、これで最低限度の準備は整った筈だ。
後は黒のベンツに乗って、横浜と言う都会の迷路で彷徨っている『宝(奈緒さん)探し』だ!!
……っとか言っても、見付ける自信が全然ねぇんだけどな。
こんなんで大丈夫なんか俺?
***
……もぉね。
ベンツのエンジンから火が出るんじゃないかって位に悲鳴を上げさせまくって、車を飛ばし捲くりましたよ。
更に高速道路に入ってからは、無謀にも更に加速。
車のアクセルが、床に、ひっ付いて離れなくなるんじゃないかってぐらいベタベタに踏み込んで、全開走行を続けてますよ。
勿論、言うまでもなく、メーターを振り切ったままの状態で走り続けましたよ。
まぁ、今回は運良く。
税金の無駄遣いをするノルマ持ちの国家権力者の連中(ポリ)に捕まる事はなかったけど……普通なら100%高速機動隊に追い駆けられて捕まってんぞ、これ。
まぁまぁまぁまぁ、それでも横浜まで何も無かったんだから、これは取り敢えず良しとしよう。
さて、そんな事よりもだ。
此処からの問題の方が、より難問なんだよな。
この広範囲の横浜で、奈緒さんが、どこに待ってくれているのかが、正に難問中の難問。
『砂漠でダイアモンドを探す』に匹敵すぐらいの難易度だ。
……っとは言ってもだ。
俺が馬鹿だと知り尽くしてる奈緒さんなら、俺が、全く見当もつかない様な場所で待ってる様な事は無いだろう。
きっと賢明な彼女なら、俺と一緒に過ごした事のある特定の場所のどこかで待ってくれている筈だ。
けど、どこだ?
奈緒さんは、一体、何処で待っているって言うんだ?
・・・・・・
あぁっと、イカンイカン。
考えてる余裕なんか微塵もないし、元よりそんな暇もねぇ!!
こうしてる間にも、他の奴等に奈緒さんの存在がバレて、揉みくちゃにされてる可能性が有るんだからな。
兎に角、今は急がなきゃな!!
解らないなら解らない也に、心当たりを車で乗り付けて『虱潰し』にしてやる!!
(↑馬鹿なので、相変わらず非効率な俺)
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございましたぁ<(_ _)>
あれ?……今、文化祭の話を書いていた様な気が……あれ?
まっ、まぁ良いか(笑)
……って言いますかね。
どれだけ忙しくても起こるのが、恋愛問題と言う物なんですよ。
なにかに忙しいからと言って、何も問題が起きないなんて奇跡はなく。
【こう言う事態を想定していないと恋愛は上手く行かない】って言うのを想定していないと、恒例の『私と、仕事、どっちが大事なの!!』問題に発展する訳ですよ。
なので倉津君には、こう言う忙しい時期にも関わらず、恋愛問題を投下してる訳ですね(笑)
さてさて、そんな中。
また奈緒さんがややこしい事を言い始めた様なのですが、倉津君は彼女を見つけ出す事が出来るのか?
さぁ、無い頭を絞って考えるのです!!
そんな感じで次回のお話は進んで行きますが。
また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
読み終わったら、ポイントを付けましょう!