●前回のおさらい●
沙那ちゃんが、自身が注目されない事に拗ねていたら。
それは誤解であり。
会話にはリズムやタイミングってものがある事を教えた倉津君。
それを理解出来た素直な沙那ちゃんは、即座にみんなに謝罪をして怒ってないかを確認するのだが。
それに気遣った山中君が……(笑)
「まっ、まぁ、あれだな。そう言う事も有るって事だな。山中、そんなに気にしなくて良いと思うぞ。……あぁ、それはそうと倉津。この子って、本当にギターのリペアなんて出来るのか?」
大将が無理矢理話を逸らしたな。
まぁそれ自体は、ナイスなタイミングのフォローではあるなんッスけど。
山中が……
「あぁ、そうなんだよ、そうなんだよ。大将も気に成ってたんだな」
でも、ウチの娘の為に、見事に散って、花実を咲かせてくれ。
オマエの尊い犠牲は、決して忘れないからな。
……さらば山中。
見事な散り際だったぞ。
(↑山中なら毎度の事だから、大丈夫だろうという判断を下した俺)
「まっ、まぁな。なんでリフォームしてる家にギターケースなんかが有るのか、飯を喰ってる時からズッと不思議には思ってたんだけどな。……っで、どうなんだ?ホントにリペアが出来るのか?」
「おぉ、これがまた、出来たりするんだよな」
「そうか……しかし、なんで、そんな事が出来るんだ?」
「あぁ、それな。それは、この子の親父さんがビルダーなんだけどな。小さい頃から楽器作りの技術を仕込んでるみたいで、もう既に結構な腕前なんだよ」
「ふ~~~ん。じゃあ、その腕前とやらを、見せて貰っても良いか?」
大将、話を合わせてくれるのは有難いんだが。
結構、乗り気な感じでもあるんだな。
けど、1つだけ疑問点が……
「うん?……いや、それは良いんだが、大将ってギターの良し悪しが解るのか?」
「へっ?いやいや、そう言うのは全然わかんねぇよ。ただ、ほら、なんつぅか、職人として共通点みたいな物が有るのかなぁ?と思ってよ」
あぁ、なるほどなぁ。
『リフォーム』と『リペア』
此処も一見すれば無関係な様に見えて、職人同志の目を通すと、意外な共通点みたいな物が見えて来たりするもんなんだな。
ホント、クラフト系も奥が深いな。
それはそうと、なんで大将はそんなに動揺してんだ?
なんか変な感じだな。
まぁ良いっか。
「あぁ、そう言う事な。だったら沙那ちゃん。まずは池上のお兄ちゃんにギターを見て貰ったら、どうだ?」
「うん。そうだね。見て欲しい」
あら?
山中の誘いはアッサリと断ったのに、大将の所にはホイホイと行くんだな。
それって、あれか?
女の子だから、山中には身の危険を感じての事なのかな?
でも大将も、山中に負けず劣らず結構なダメ人間なんだけどなぁ。
なんでだ?
……っと思ってる間に。
沙那ちゃんは、重たそうにハードケースを抱えて、テポテポテポテポと大将の元に行く。
だが、そうやって大将の元に行ったのは良いんだが。
その場で沙那ちゃんはギターケースを抱えたまま、一向にコチラに戻って来る気配は無い。
それどころか、何故か大将の顔をジィ~~っとガン見してる。
なんだ?ホントにどうしたんだろうな?
「なっ、なんだ?どうかしたか、沙那坊?」
「ヤッパリそうだ。池上のお兄ちゃん『シャドウズ』ってバンドのギタリストだよね」
「なっ!!」
シャドウズのギタリスト?
いや、ちょっと待ってくれ。
それって、あの世界的にも有名なシャドウズの事を言ってるのか?
ひょっとして大将は、ハンク=マービンとか、ブルース=ウェルチとか、ブライアン=ベネットとかとセッションしてたって言うのか?
いやいやいやいや、んな訳ねぇわな。
大体にして、シャドウズのメンバーに日本人は居なかったと思うし、年代的にもなぁ……
シャドウズ自身が1958年に結成されたインストゥルメンタル系のロックバンドだし、活動期間も1958年~1968年、1973年~1990年。
だから仮に、スポット参戦をしてたとしても有り得ねぇ話なんだよな。
どう言うこっちゃ?
「いやいや、沙那ちゃん。それは、なんぼなんでも無いわ。年代的にも無理やろ」
「なんで?3年前位にCD2枚出してるよ。沙那、持ってるもん」
「グッ!!そんなマイナーな情報まで……」
「はぁ?そんなアホな。その頃、シャドウズは活動してない筈やで」
確かに活動はしてない筈だな。
俺の記憶が正しければ、シャドウズが最後に噂に成ったのは、1989年に『ステッピン・トゥ・シャドウズ(Steppin' to the Shadows 英8位)』 で、ゴールドを獲得したのが、最後だった筈だからな。
それ以外は、同年に、EMI時代のレパートリーを再録した。
『アット・ゼア・ヴェリー・ベスト(At Their Very Best 英12位)』 をリリースした位のもんだもんな。
なので、どう考えても、その活動期間は有り得ないんだよな。
現に、この辺の事情に詳しい山中も、蘊蓄大好き奈緒さんも頭上に『?』が飛んでる感じだしな。
だが、そんな風に悩んでいた奈緒さんが。
突然、何かを思い出したかの様に……
「うん?あぁ!!ちょっと待って!!ひょっとして、それって……」
「なんッスか、奈緒さん?なんッスか?」
「沙那ちゃん、そのシャドウズって、漢字で『影の道`s』って書かない?」
「がぁ!!こんな所にも……」
影の道?
影の道って、車田雅美の『リンかけ』の話ッスか?
じゃあ『大将』なんて野暮な呼び方じゃなく。
今後、池上のアンちゃんの事は『総帥』って呼んだ方が良いッスかね?
あぁいや、そういう問題じゃなくて、これってどう言う事なんだ?
なんか、よぉ解らん状況だな。
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
大将の正体は、あの世界的にも有名なシャドウズのギタリストだった!!
……っとまぁ、そんな訳ないんですが。
本編最後のヒントで、これがどう言う事なのか、皆さんにもご理解頂けたと思います。
解ってしまえば、実に単純な話なんですけどね(笑)
さてさて、そんな訳なので。
次回は、その答え合わせをしていきたいと思いますので。
良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
あぁ、それにしてもあれですね。
ベースを始めた頃の倉津君は、こう言った知識を全然持っておらず。
奈緒さんの蘊蓄に圧倒されてたものなのですが。
やっぱり、続けていると、自然にこういう知識が身に付いてくるもんなんですね♪
(*'ω'*)b
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