第一章・第八十八話【Secret talk(内緒話)】が始まるよぉ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
088【Secret talk(内緒話)】
『ヤッパリ、こんな時間でも、直ぐに現れるんだな。流石は、悪魔達御用達の腹心よ呼ばれる男、行動が素早い』
……モジャは、本当に直ぐに現れた。
電話した直後、あまり時間が経ってないと言うのに、奴は、その姿を現した。
奴の住処が川崎だと言うのに、ものの30分も経たない内に、俺達の目前に姿を現した。
なんなんだコイツは?
しかもよぉ。
俺が電話で伝えた内容と言えば。
『おい、アンタ。もぉ所謂、明日に成ったんだから、早く打合せしに来いよ』
……って、冗談交じりに、傲慢な態度で言っただけなのにも関わらずだぞ。
それなのにモジャは、その言葉から、なにかを察したのか、直ぐに、この場に現れやがったんだよな。
ホント、なんなんだコイツは?
異世界に通じる『ゲート』でも所持してやがるのか?
全く持って、謎の多い男だ。
まぁまぁ、実際の話で言えば。
さっき逢った後、地元である川崎には帰らずに、まだ、この地域に潜伏していたって言うのが、この早く来れたオチなんだろうけどな。
要するに、こちらで何か用事でもしてたんだろう。
それに、俺が此処に呼んだ訳だから、こうやって早く来てくれたのは実に有り難い話だしな。
だから、特に文句がある訳じゃないんだが……
けどよぉ。
なんでオマエさんは、店に入って来た瞬間、ドサクサに紛れて眞子の横に座ってるんだ?
いやまぁ、そりゃあな。
俺の横に座られても困ると言えば困るんだがな。
なんの躊躇もなく眞子の横に座られると、なんか違和感を感じる。
それにもう一点言って置きたいんだが。
さっき俺とネストに居た時は、酒を一滴も呑まずに、タバコばっかり噴かして紫煙を撒き散らしてただけのクセに。
なんで眞子が酒を勧めると、オマエさんは、そんな簡単に飲んどるんじゃい!!
オマエ……実は、相当な女好きだろ!!
いや、此処はもぉハッキリと『眞子好き』と言うべきなのかも知れないな。
・・・・・・
……でもなモジャ。
そうやって眞子が好きなのは解らなくもないんだがな。
人の彼女に手を出すのだけは、本当にご法度だぞ。
マジで後腐れが悪い事になるだけから、今の内に辞めて置いた方が身の為だと思うぞ。
特に眞子は、崇秀の彼女。
アイツは、俺程、優しくないから。
オマエさん、マジで、あの世に旅立つ事に成っちまうぞ。
アイツには、俺みたいに『容赦する』なんて高級な機能が付いてないからな。
死にたくないなら、それ以上は辞めておけ。
俺は、ちゃんと忠告したぞ。
心の中だけど……
***
……っとまぁ、そんな事を秘かに思って居たんだが。
そうやってモジャは、眞子の横に座りはしたが、それ以外の事では、特に目立った行動を起こす訳でもなく。
意外と普通に、ジェントリーな態度で接している。
当然、横に座ったからと言って、眞子の体を触ったりするセクハラ紛いの行為なんて下衆な真似もしない。
それに、眞子に勧められて飲んでいるとは言え。
酒の方もチビチビと飲むだけであって、実に節度のある大人な呑み方をしている。
故に当然、此処でも『一気』なんて無粋な真似もしない。
まぁ、相変わらず、タバコの本数だけは尋常じゃないけど、それ以外は完璧な大人な対応と言え様。
***
さて、そんな感じで、約10分程、3人で軽く談笑しながら呑んでいたんだが。
一息付いた所でモジャがノートパソコンを鞄から取り出し、仕事の話を始めようとしていた。
「……さて、旦那。呑むのも程々にして、ご要望通り、そろそろ、仕事の話を始めないかい?」
「あぁ、そうだな。良い頃合いだし、いつもまでも、馬鹿ガキみたいに呑んでる訳にもイカネェもんな」
「それが解ってりゃあ、重畳さな。じゃあ早速、始めるとするさな」
「おぅ、そうしようぜ」
「……あぁっと、その前に旦那。今現在の眞子助の立ち位置って奴は、どうなってるんだい?その辺を、なにも聞かされてないんだが」
おぉ……流石に、呑んでてもその辺はキッチリしてるんだな。
その眞子の立場如何に拠っては、話題の方向性を変える必要性を感じてる、って所か。
矢張りこの男、抜かりがないな。
……って言うか。
俺が電話口で、眞子が協力してくれる事を言ってなかったのから、こんな事態になったんだな。
すまぬのぉ。
今から、眞子が此処に居る理由を、ちゃんと説明するから許してたもれ。
「あぁ、眞子の事ならなにも心配はご無用だ。なんせ、ウチ側のサイトを手伝ってくれるって事で話がついてるからな。特別、なにかを警戒する必要はない。なにを話しても大丈夫だぞ」
「左様で。それもまた重畳なこって……っと、言いたい所なんだが。眞子助」
「うん?なになに?」
「正直な所、アンタは、此処で聞き得た情報を、仲居間にはどれぐらい流す腹積もりなんだい?」
うお~~~い!!
折角、協力してくれるって言ってる眞子に対して、なんの捻りも無しにスパイ容疑を掛けて、イキナリ疑って掛かるんかい!!
幾ら何でも、そりゃあねぇんじゃねぇの?
あんまりだろ!!
そんな風に疑われたら、眞子が可哀想じゃんかよ!!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>
倉津君、眞子、モジャさんっと言う、かなり珍しい組み合わせに成りましたぁ♪
特にこの3人だけで顔を合わせるのは初だと思いますです。
まぁ、仕事の話で合ってるだけなんですけどね(笑)
さてさて、そんな中。
眞子にいきなりスパイ容疑を掛けるモジャさんを尻目に、そんな眞子を心配そうにしている倉津君なのですが。
この後、眞子は、どの様な反応を返すのか?
次回は、その辺を書いていこうと思いますので。
良かったら、また遊びに来てくださいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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